「Necessary Roughness」鑑賞


USAネットワークの新作シリーズ。実話をもとにしてるらしい。

ロングアイランドに住むダニエルは優秀な資格をもった心理セラピストだったが、ティーンの子供を2人抱えていたため主婦業に力を入れ、余った時間で自宅で顧客のセラピーを行っていた。ところが夫が浮気をしていることを発見した彼女は夫を家から追い出し、1人で子供たちを育てることになる。そして気分転換に友人と出かけたバーで彼女はプロのフットボールのチームのスタッフにナンパされ、そのまま彼と恋仲に。そして彼にセラピストとしての腕を認めてもらった彼女はチームのセラピストとして招聘され、パスボールを落としてばかりの選手のセラピーにあたるのだが…というような話。

荒くれ者ばかりのフットボール選手たちを細腕のママさんがケアしてあげる、というギャップを楽しむべき番組なんでしょうが、どうもそこらへんがうまく描かれてないんだよな。主人公のダニエルは家庭でも仕事でもフラストレーションがたまって怒鳴ってばかりだし、どこらへんが優秀なセラピストなのかいまいち分かりにくい気がする。第1話でも選手の話を聞いているうちにいつの間にか選手が改心していたような。

そして主人公が目つきの厳しいオバさんだというのが個人的にどうもダメでして、話のなかでは年下のスタッフにナンパされたり、選手に「いようセクシー!」なんて言われたりするんだが、いやーちょっとそれはないんじゃないですか。ダニエルを演じるカリー・ソーンって、「ザ・ワイヤー」でマクノルティの元妻を演じてた人か。あっちも気の強い奥さんの役だったな。USAネットワークってどの年齢層がターゲットなのか知らないけど、オバさんが主人公のシリーズってどのくらい需要あるんだろう?

第1話は例によって長めの尺なので選手が改心するまでがそれなりにきちんと描かれてるけど、今後はどういう展開になるんだろうね?1話ごとに異なる選手を相手にしていったらすぐネタ切れになるだろうに。最近のUSAネットワークはどうもピンとこない作品ばかりを世に出しているような気がする。