「マイティ・ソー」鑑賞


2Dで観た。原作のソーはキャラクターデザインが大好きな一方で、あのウサンくさい古典英語を話すところがどうしても好きになれなかったのですが、今回はまっとうな(?)英語を話していてひと安心。「Xメン」もそうだったけど、コミック版の口調とかアクセントを排除したのは正解だったな。

ストーリーはファンタジーと現代的なアクションをうまくまとめた出来になっていて、肉親同士の葛藤なんかはケネス・ブラナ—がシェークスピアをベースにしてきっちり描いた、といった感じでしょうか。ロキはもっと狡猾な生活にしても良かったと思うけどね。彼は肉弾戦を好むタイプではないので最後のバトルの相手にはちと力不足かと。というかデストロイヤー弱くない?原作だとムジョルニアを切断するという離れ業をやってたのに。

俳優陣はクリス・ヘムズワースの演技をまっとうに観たのはこれが始めてだが、豪快かつ純朴なソーをうまく演じている。ナタリー・ポートマンは相変わらず無邪気で幸薄そうな女性の役が似合うなあと。また浅野忠信はあの英語力ではハリウッドでは大成できないだろう。そして俺はステラン・スカルスガルドをずっとピーター・ストーメアだと思って観ておりました。

ここ最近のマーヴェル映画のお約束である「アベンジャーズ」への伏線は以前にも増して多めになっているが、セリフなどに巧妙に隠されているのであまり気にならない。ジェレミー・レナーがあの役で登場してたのにはニヤリとさせられましたな。

「ダークナイト」級の傑作ではないものの、「アイアンマン」くらいに気楽に楽しめる佳作。続編の製作が決定したそうですが、ベータレイ・ビルは出るよね?ね?

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