大傑作映画「ドニー・ダーコ」のDVDをリチャード・ケリー監督とジェイク・ギレンホールのコメンタリーつきで観る。前に日本でレンタルしたやつにはコメンタリーが付いてなかったので。ただしこないだ発売されたディレクターズ・カットの方ではない。
コメンタリーでは普通に観ただけだとなかなか気づかない、各シーンや物体が象徴する意味をいろいろ解説してくれてるので助かる。これってオカルトっぽいSF作品だと思っていたのだけど、監督によるとSFだけでなく「聖なる介入」の物語でもあるそうだ。つまり乱れた時間軸を正して世界を破滅から救う役目を神(であれ何であれ)がドニーに与え、生者や死者を操りながら彼を導いていく、というのが話の趣旨らしい。なるほど。奥が深い。
この映画を観るたびに思うが、これだけの傑作をデビュー作で撮ってしまったリチャード・ケリー(俺より若い)の才能はハンパなものじゃない。次回作はまだか?