メディア考

市がやっている無料の英会話クラスに参加してみる。生徒のメンツは中国人が4人、韓国人が1人。みんな英語がまるで話せないので、授業(皆で話すだけだが)のレベルは残念ながらとても低かった。あまり通う意味はないかな。それでもみんな職を持っているらしい。移民の資格があると職探しも楽なのだろうか。ちなみにみんな英語名を持っていたりする。俺もマーマデュークとかホレイショとか名乗ってみようかな。

トロント・サン紙の特集記事が「衰退するカナダの映画業界」だったので早速読んでみる。大衆紙なので大げさな書き方をしているが、要するにアメリカドルに対してカナダドルが強くなったので、映画の仕事がアメリカから来なくなったということらしい。これはカナダに着いてから皆が口にしているような気がする。別にカナダの景気がいいわけじゃなくてアメリカの景気が悪いからカナダドルが強いわけだが、ブッシュの再選のおかげでこの状況はあと4年は変わらないような気がする。うーむ。

夜はカナダの映画の歴史についての特番を見る。時代順でなくテーマごとに紹介していく内容なので理解しにくい部分もあったが、ハリウッドの黎明期にはメリー・ピックフォードなどのカナダ人が大きく関わっていたとか、政府の助成金を使ってクローネンバーグが「シバーズ」を作ったらポルノまがいの最低映画だと酷評されたとか、そんな話が面白かった。前から見たいと思ってるイヌイット映画「氷海の伝説」の監督もカナダ人なんですね。

さらに夜遅くにはデビッド・レターマンの番組にハワード・スターンが出ていた。前にも書いたように規制を嫌って衛星ラジオへ移行することへのアピールに徹していたが、「連邦通信委員会の規制は異常だ。俺は言いたいことを言えるようにするため、有料放送へ移る」なんてことを堂々とテレビで言える有名人は日本にいないよな。もちろん不適切な発言をすればいいってものじゃないけど。あとWOWOWのような有料放送でも規制がそれなりに厳しいのも問題だろう。HBOなんかは表現が自由であるからこそ内容の優れた番組を作れてると思うのだが。

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