朝早く起きて、指示されたとおりにエージェントへ確認の電話を入れる。12時集合だと思っていたら、12時半になっていた。遅刻したら罰金をとられるので早めに家を出る。集合場所はLansdowne駅の北部なんだけど、予想していたよりも駅から遠かったのでちょっと焦る。しかし無事に12時過ぎに到着。既に100人近いスタッフやエキストラが来ていた。エキストラの中でも場慣れしたような人が多かったので、こうした仕事はよく行われているんだろう。でもこっちは初めてなのでえらく緊張してしまう。登録用の書類のほかに税金に関する書類を渡されるんだけど、俺はカナダ国民でも移民でもないので、税金用の書類に何と書けばいいのか分からず苦労する。
その後衣装チェックがあったけど、簡単にパスした。カジノの客らしい格好をしろと言われたのでカジュアルジャケットを着ていったが、Tシャツジーパンの人もいたのを見ると、何だって構わないのだろう。客以外の役をやる人たち(警備員とかディーラーとか)は統一した制服をあてがわれていた。ああいった人たちはエキストラではなく組合に所属した俳優であるらしい。
今回撮影が行われたのは「TILT」というマイケル・マドセン主演のESPNの新しいTVシリーズで、マドセンが所有するラスベガスのカジノを舞台に男たちの駆け引きが繰り広げられる…という内容らしい。ESPNといえばスポーツ試合やポーカー大会の中継で有名なケーブルチャンネルだが、ここ最近はフィクション番組の製作にも力を入れており、「TILT」はESPNにとって2つめのシリーズになるんだとか。
撮影現場はスタジオというよりも紡績工場か何かを改造したような建物で、中に巨大なカジノのセットが建てられていた(縦横50メートルくらい?)。とにかく巨大かつ立派なセットで、頭上に撮影用の証明があるのを除けば、まるで本物のカジノをそのまま持ってきたような出来。奥のほうにVIP専用の部屋とテーブルがあって、その周囲をポーカーやブラックジャック、クラップなどのテーブルがずらりと取り囲み、壁にはスロットマシンが飾られているようなデザインで、いくつかの小道具は飾りだったものの、スロットマシンは本物らしき台がいくつか置いてあった。実際にカジノで撮影するよりもセットを作ったほうが安上がりだということで建てたんだろうが、日本のドラマとは金のかけ方が違うなあと実感した次第である。
メインの出演者の撮影はセット奥に設けられたVIP用の小部屋(1段高くなっていて、周囲に壁はない)で行われたので、エキストラは彼らの背後でゲームに興じる客のふりをして、カメラの撮影位置に合わせてセットの右に行ったり左に行ったりするのが主な仕事だった。大半はテーブルに座ってポーカーなどをしてるのだけれども、スタッフの指示に合わせて席を立ったり、あちこち通路を歩くようなこともあった。一度だけマイケル・マドセンの近くを通り過ぎる役をやったけど、どのくらいカメラに映ったんだろう。1つの撮影を大体5テークくらい行い、あとは次の撮影の準備ができるまで待つ、というのが基本的なパターンか。話に聞いていた通り、撮影現場は「待ち」が多い。だから決して肉体的にきつい仕事ではなかったけれども、さすがに皆も飽きるか疲れるかしてくるわけで、つい時間の流れが気になってしまう。7時くらいに休憩があってサンドウィッチが配られたけど、半分も食べないうちにまたセットへ呼び戻される。ここらへんはなかなか酷だった。
でも今回の撮影で良かったのは舞台がカジノで、本物そっくりのテーブルやトランプがあるわけだから、皆でブラックジャックなどをして時間をつぶすことができたことか。ディーラーの役者さんはきちんと練習をしてるらしくカード配りなどが上手で、チップは使えなかったものの本場のカジノで遊んでるようだった。もちろんスタッフの指示に従って席を立ったり、周りを歩いたりしたけどね。最後のほうになると疲れて頭がボンヤリしてきて、仕事してるんだかトランプやってるんだか分からないほどだった。
当初の撮影終了予定は夜中の12時だったらしいけど、どうも延びるらしいというウワサが出回り始めたころにやっと夕食。ビュッフェ形式でサラダとか牛肉の煮込みを各人が皿にとって食べる。そんなに悪い食事ではなかったけど、スタッフ用に用意されてるものはずっと豪華だった。ここらへんはエキストラと明確な区分化がされてるわけです。他のエキストラともいろいろ話したけど、俺みたいにワーキング・ホリデーで来てる外国人や、初めて来た人もいる反面、長らくエキストラをやってる人も多かった。みんな夏にラッセル・クロウの「Cinderella Man」の撮影に参加してたらしい。劇場映画の撮影はどんなものなんだろう。
夕食が終わった頃はもう10時くらいなので、みんな帰りの電車などを気にし始める。でも撮影が夜中まで続けられることは事前に分かっていたので、誰も文句を言うようなことはなかった。まあトロントは24時間やってるバスとかがあるからね。日本だったら家に帰るのに一苦労してただろう。
あとは真夜中を過ぎても、淡々と撮影が続けられる。撮影の待ち時間にマイケル・マドセンが目の前でエキストラと話をしてたけど、黒のエルビス・ルックに身をつつんで低いダミ声で話す彼の姿はなかなか貫禄があった。会話を聞いた限りではとても気さくな人のようで。 そして撮影が終了したのは夜中の2時過ぎ。前述したように最後はもう疲れ切ってたので、仕事なんかそっちのけでブラックジャックをひたすらやってたんだけど、楽ができたエキストラに比べてスタッフは責任重大な仕事を14時間以上行ったわけで、彼らのタフさには本当に頭が下がる。それにディーラーやウェイトレスのようにセリフのない役をやった人たちも、みんなプロの俳優として働いてるんだなあと実感した。映画とかドラマはどうしても監督とか主演だけに注目が集まってしまうけど、数多くのスタッフに支えられているからこそ、いい作品が出来るわけだ。撮影が終わって支度室に戻ってきたとき、お疲れさま、といった感じにピザが何枚も用意してあったのが嬉しかったです。
あとは必要書類にサインをもらって解散。みんなあっという間に帰って行った。14時間働いて、エージェントの取り分を除けば収入は100ドルくらいか。エージェントへの登録料が相殺できた、という感じ。それからワーキングホリデーで来たという韓国人の青年とともに大通りまで歩き、あとは24時間バスを乗り継いで帰る。でもなかなかバスがこないものだから、家に着くまでに2時間近くかかってしまった。屋外でバスを待つのはえらく寒かったです。あまり頻繁にやりたいとは思わない仕事かもしれないが、撮影現場を直に体験できたのは非常に貴重な経験になったと思う。
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