「ボラット」鑑賞

borat
観ちゃったよ。いや、とても笑える映画なんですけどね、でも素人へのドッキリと人種差別をネタにした笑いというのは、笑いつつも心の片隅でなんか罪悪感を抱いてしまって気まずい感じになってしまうんだよな。今後はこういう素人参加型のコメディが増えてくるんだろうね。日本だと素人にはモザイクとかかけて隠すけど、やはりアメリカでは後から出演者に「この映画を訴えるなよ!」というような誓約書を書かせたらしい(それでもしっかり訴えられてたけど)。あとカメラアングルなどから察するに、いくつかのシーンはヤラセが入ってるみたいだ。

ちなみにコメディ映画としてだけでなく、ロード・ムービーとしても秀逸な作品になっていて、外国人がアメリカ大陸を横断するときの不安さがよく伝わってきて面白い。彼らが途中で遭遇する中南部の田舎の人々はいわゆるレッドネックそのまんまで、これがアメリカのマジョリティの姿なんだよな。我々が普段ドラマで目にするようなNYやLAのオシャレな人々なんてのは、アメリカ人の実像から遠くかけ離れた姿だってのがよく分かる。

良くも悪くも内容がとってもアメリカンだから、この作品って日本じゃ大衆受けはしないだろうなあ。カルト人気は出るだろうけど。

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