昨年のインドに比べれば小旅行だが、忘備録も兼ねてさくっと感想を。
期限が切れるマイレージがあったのでフライトを予約し、締め切りの迫った仕事を尻目に4泊5日の旅に。マカオへのフェリーとかも日本から予約していったけど、まあ行き当たりばったりでもどうにかなりますね。飛行機も思ったより早く着いたので1本前のフェリーにしてもらい香港空港からそのままマカオに。フェリーは間違えてタイパ(南側の島)に行くやつを予約してしまったが、各地のカジノに行く無料バスに乗って北側のマカオ半島に移動。ちっこい土地とはいえ、さすがに島同士をつなぐ橋を歩いて渡るのは無理みたい。そしてホテルにチェックイン。なぜかデポジットに3万円近くも現金を要求され、一時的であれ活動資金がグンと減ることに。
基本的にラスベガスみたいな観光地なので、見るものはカジノが中心。派手なカジノが並び、その周りには高級時計と宝石店が並ぶという、貧乏人には厳しい街であった。カジノもブラックジャックのミニマムベットが5000円弱と初心者には厳しい額なので、5セントのスロットマシンをチマチマやる程度。それでも負けましたが。
ホテルにあった無料雑誌にカジノ王のインタビューが載ってて、カジノの収益が数年前から下がっており、これからは日本への進出を期待する、みたいなことが(たぶん)書いてあったけど、これだけカジノの観光地というブランドがマカオで確立してるのに、いまさら日本がカジノ誘致をしたって太刀打ちできないと思うのだが。あれだけの規模の建物を揃えて従業員を教育するのってハンパない手間と予算がかかると思うぞ。
あと外を歩いてると頭がクラクラするくらいの暑さでしたが(でも名物ストリートフードはなぜかカレー煮込みおでん。当然食わなかった)、カジノの中は寒いくらいにクーラーが効いていて、まあ観光地たるものクーラーをフル稼働させないといけないですね。日本のオリンピックスタジアム、クーラーないんだって?なお各カジノの入り口には「我々は頑張ってこれだけCO2を削減してます」みたいな数値がこれ見よがしに飾ってあった。
物価はマカオも香港も、日本とほぼ同じかちょっと高いくらいか。でも最低賃金は半分くらい?おねーちゃんたちがサービスしてくれることで有名なマカオのサウナ(行ってないよ!)では日本人の女性が最も金額が高いということで、今後は逆ジャパゆきさんみたいなケースが増えてくるのかしらん。
貧乏人がカジノばかり行ってても仕方ないので旧市街なども観光しましたが、ポルトガル支配下で建てられた教会などが点在しているだけで、ヨーロッパ行ったことある人にはさほど目新しいものでは無いかも。個人的には国内外の市場が大好きなので、地元の人が使う市場に並んだ怪しい(失礼)魚や肉を眺められたのが楽しかったです。
マカオでは2泊して、それからまたフェリーに乗って香港へ。やはりこっちのほうがずっとコスモポリタンで、イスラム教やヒンズー教徒なども普通に道を歩いていて非常に国際的であった。海沿いのショッピングモールも非常に巨大だったし、なんか日本よりも勢いがあるように感じられましたね。ちょうど中国で活動家の劉暁波氏が病死していたが、地元の新聞は検閲もなく報じていた。
初日は無難にビクトリアパークまで登って夜景を眺めることに。しかし香港はどこ行っても人が多すぎ。トラムに乗るのもずいぶんかかったぞ。夜景は綺麗だけど、夜8時のシンフォニーオブライツはショボいですね。ビルのてっぺんがピカピカと光る程度。以前はもっと派手だったようだけど。
次の日は朝から旺角・油麻地あたりをぐるぐる歩いて市場観光。鳥市で鳥といっしょに餌のムシがうごめいていたり、女人街では大量のハンドスピナーが売られていたのが印象的であった。つまようじのボーガンは規制のためか見当たらなかったな。
なお食事は概して美味かったものの、暑さで夏バテ気味だったのでこってりした麺ものなどはあまり食べず、重慶大厦のインド料理屋でサモサなど買ってすませてました。俺はサモサが好きなんだよ。
あとマカオでも香港でもホテルの部屋にAndroidのスマートフォンが置いてあって、日本などには電話がかけ放題だし、外にも持ち出せて地図の確認とかするのに役立ったのだが、日本のホテルでも同様のサービスとかやってたりするのかな。無料Wi-Fiもあちこちにあったし、スマホが使えると海外旅行はグッと楽になるよな。
雨季なので天気は危惧していたが概ね好天に恵まれ(天気予報が全く当たらない!)、最終日だけ荒天になってフライトが2時間遅れるというハプニングがあったものの、全体的には楽しい旅行でありました。治安もいいし、日本も海外からの観光客を取り込むにはまだまだ学ぶことが多いですね。