「アメリカン・スプレンダー」を観る。思っていたよりもずっとオフビートの作品だった。主人公の生活が淡々と語られていくだけの内容。もうちょっとロバート・クラムが登場するかと思っていたが、そうではなかった。主人公本人を登場させるなど、いろいろ工夫してるのは分かるんだけど期待外れかな。どうしても大傑作ドキュメンタリー「クラム」と比べてしまうので。主人公の同僚ですごいオタクの人は面白かったけど。
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End Of The Century
近所の映画館へ「End Of The Century: The Story Of The Ramones」を観に行く。タイトルからも分かるようにラモーンズの伝記映画である。役者がそれなりにきちんとセリフを発声するフィクションと違って、ドキュメンタリーはコメントする人がモゴモゴ喋ってる場合が多く、字幕がないと結構理解に苦しむ場合があるのだけど、今回もそんなものだった。特に低い声で話すジョニー・ラモーンと、グチをたれまくるボケた老人のごときディー・ディー・ラモーンが何言ってんのか分からなくなることがあったのが痛い。
ノー・マンズ・ランド
日本でDVDをリッピングしていた映画「ノー・マンズ・ランド」をやっと観る。コメディかと思ったらラストはとても後味の悪い映画だった。それなりにいい出来なんだけど、アカデミー賞をとるほどのものだろうか。ずっとパソコンの画面を見てたらさらに頭が痛くなる。
Festival Express
「Festival Express」を観に行く。1970年代にグレイトフル・デッドやジャニス・ジョプリンといったミュージシャンが、カナダを鉄道で横断しながらコンサートを開いていった光景を追ったドキュメンタリー。トロントから次の街へ行くのに2日かかってるところなどに、カナダのデカさを感じてしまう。撮影のレベルやコンサートの規模は「ウッドストック」などに比べれば大したことはないのだけど、それでも貴重な映像が拝める作品ではある。個人的にはサラリーマンのオヤジのような格好をしたバディ・ガイとか、ビレッジ・ピープルの原型のようなシャナナとかが印象に残っている。みんな登場してから1曲だけ演奏して引っ込んでるような気がするのは、単に編集のせいだろうか。ちなみに当時のバンドマンはみんなヒゲが伸び過ぎ。ザ・バンドなんてヒゲのかたまりのようだった。あとジャニスの声はやっぱりすごいっすね。スーパーコピー
コンサート以外には移動中の列車の映像も収められているが、1日中酒飲んでドラムセットまで広げてジャムセッションをやってるのが面白かった。ミュージシャンにありがちなエゴのみせつけもなく、和気あいあいと演奏してるのがいいね。
映画館の観客は予想どおり年配の人が多かったが、実際にトロントでやったコンサートに行った人とかもいるのかもしれない。ジャニスが出るたびに拍手してる人がいたりして、何か楽しかった。
MR.インクレディブル
今日も就職用の情報収集…をしたかったのだけど、今日が初日の「MR.インクレディブル」の誘惑に逆らえず、吸い込まれるように映画館へ。平日の昼間だったからか、思ったよりは混んでいなかった。子供連れも多かったけど、学校はどうしたんだろう。
映画の感想は、とりあえず今年最高の作品。今までのピクサーの作品の中でも一番面白いかもしれない。ピクサー作品について誰もが認めていることだけど、とにかくストーリーがよく出来ている。「シュレック」みたいに時事ネタとか二流のパロディに頼らずに、きちんと正攻法のコメディ/ストーリーで勝負して、成功しているのが素晴らしい。「スパイ・キッズ」に似ているという意見もあるらしいが、むしろ設定は「ファンタスティック・フォー」に似ているかな(特にラスト)。もう実写版のFFは観なくてもいいや、というくらい、スーパーヒーロー映画のツボを見事に押さえている感じがした。もちろんCGの出来も驚異的で、アニメ映画というよりも実写のアクション映画に近い雰囲気が味わえる。非のうちどころがないのであまり多くの感想は書かない。とにかく観に行け。俺もまた観に行く。
ちなみに「エピソードIII」のティーザーが冒頭にくっついてたけど、それなりに面白そうだった。まあ話の大まかな流れはもう分かってるので、どこらへんを期待すればいいのか微妙なところではあるのだが。ピクサーの次回作「Cars」のティーザーもあったけど、「MR.インクレディブル」を超える作品になるのだろうか?