「カンフーハッスル」鑑賞

やっと「カンフーハッスル」をレンタルして観た。 いやー面白い。「小林サッカー」よりもさらに作りがこなれていて、実にムダのないストーリーテリングが確立されてるって感じ。主人公に関する伏線がやや弱い気もするものの、極上のエンターテイメント作品になってるんじゃないでしょうか。突然「シャイニング」のパロディをやったりするセンスも見事だなあ。

でもレンタル用のDVDは設定がダメダメで、最初に15分くらい「ステルス」とかの下らない予告映像を見せられる(スキップできない)うえに、何とチャプター・リストが用意されてないという不親切さ。映画の冒頭などに一発で戻れないのは問題だろう。「小林サッカー」はレンタルDVDでもコメンタリーが付いてて良かったんだけどね。

キャプテン・コピーライト登場!

著作権保護の大切さを子供たちに教えるため、カナダの著作権協会が「キャプテン・コピーライト」というキャラクターを作ったそうな。むかし「ロボコップ」のTVシリーズ版に出てた「コマンダー・キャッシュ」並にベタなヒーローだなあ。そして公式サイトには丁寧にも、キャプテン・コピーライトのオリジン(誕生の秘密)を説明したマンガが載せられてるんだが、これが実にまたトホホな内容で笑える。 かつてキャプテン・コピーライトはマンガを描くことを愛する少年だったのだが、ある日イジメっ子に自分のマンガを強奪されてしまう。しかもあろうことかイジメっ子はそのマンガを複写コピーし、彼の作品だと偽って学校で販売を開始してしまったのだ!(商才あるじゃん)しかし本当の作者であるマンガ少年は富も名声も得ることができず、この苦い経験を抱きつつ大人になった彼はキャプテン・コピーライトとなり、著作権を保護するために悪と戦っていくのだった!…という話なんだが、なんかちょっとアブナい人みたい。普通は法律学校に通って弁護士になるとか、チャールズ・アトラスみたいに体を鍛えてイジメっ子に仕返しをするとかしそうなもんだけどね。

その一方で、実はこの公式サイトがウィキペディアの文書を無断借用しているという指摘があるそうな。キャプテン・コピーライト、あなたはいったい誰の味方?

マイケル・ムーア訴えられる

「華氏911」で使用されたNBCのニュース映像に出てた兵士が、「まるで俺が戦争に反対してるかのような映像に編集されている」ということでムーアおよびNBCを訴えてるそうな。この兵士はイラクで両手を失ったものの、戦争には反対してなんだとか。まあ戦争に賛成するか反対するかは個人の自由だろうけど、こういった場合って映像を売ったNBCと、それを編集したムーアの「両方」が敗訴するケースって考えられるんだろうか。ニュースなどの映像をどのくらい恣意的に編集してもいいのか、という意味ではちょっと興味深い訴訟になるかもしれない。 ちなみに兵士側の弁護士の名前はデビッド・リンチというらしい。