Kumar goes to White House

(以下ネタバレあり)
「ハロルド&クマー」のクマーことカル・ペンが、役者業を休業してホワイトハウスでの役職に就くことになったそうな。オバマの就任式か何かでスピーチをしてたのは知ってるけど、ここまで政治に興味があったのか。具体的に何をやるかは明らかにされてないけど、アジア人のスタッフということで応援したいところです。

んでこの休業にあたりレギュラー出演していた「HOUSE」を降板したんだが、よりによって彼のキャラクターが突然の自殺を遂げるというかなり強引な展開で降板したためファンのあいだでは議論が巻き起こっているらしい。そりゃそうだろうな。

むしろ個人的に心配なのは、第3弾が予定されていた「ハロルド&クマー」シリーズがどうなってしまうのかということ。マリファナと下ネタジョークが満載の映画にホワイトハウスの職員が出るのはマズいだろうな…。あ、でもマリファナが合法化されれば何の問題もなく出演できるのか。というわけでカル・ペンにはそっちの方でも頑張って欲しいところです。

「KINGS」鑑賞

NBCの新作ドラマ。現代アメリカに絶対君主制があったら…?といった感じの内容で、舞台となるのは架空の国ギルボアの首都シャイロ(露骨にニューヨーク)。そこに一代で王国を築き上げた王のサイラスは国民の大きな支持を集めていたが、他国との戦争が続いたことで国の経済状況は逼迫し、放蕩息子のジャックは隠れゲイであり、サイラス自身も妻との関係がうまくいっておらず愛人との間に隠し子をもうけているなど、王としてサイラスは数々の悩みを抱えていた。そんなある日、戦場で負傷して捕虜になったジャックをデビッドという青年が果敢に救出する。デビッドを気に入ったサイラスは彼を側近として迎え入れるが、宮廷におけるデビッドの存在はさまざまな愛憎劇を生んで行き…というのが大まかなあらすじ。

現代における宮廷ドラマというアイデアは目新しいけど、この架空の国の物語をどこまでリアルに描けるかが作品の出来に直結してるんじゃないですかね。サイラス王を演じるのは「デッドウッド」のイアン・マクシェーンで、「ギャラクティカ」のエドワード・ジェームス・オルモス並みの脂ぎった演技を見せつけてくれる。個人的には彼の狡猾な義弟をディラン・ベイカーが演じているのが嬉しいかな。

NBCがずいぶん宣伝に力を入れた作品で、パイロットは90分の長編だけどあいにく視聴率がふるわず、こないだ時間枠を移されたそうな。よって短期で終了になる可能性大。こういう大作ドラマというのはやはり地上波ではなくケーブル・チャンネルでしか成功できなくなってしまったんですかね。

「スター・トレック」の続編

公開が待たれる劇場版「スター・トレック」ですが、早くも続編の製作が決定したそうな。よって興行成績を上げて続編を作らせるという我々ファンの目的は公開を待たずして達成されたので、各自劇場には行かず自宅で待機するように…というわけにはいかないか。

「2」ということはカーンは出てくるのかカーンは。個人的にはここ最近完全に「いい人たち」になってしまった感のあるクリンゴン人の中から極悪非道な悪役が出て来て欲しいところです。あとこの映画、プロモーションに時間かけるのはいいんだけど5分〜10分単位の「チラッと公開」をいろんなところでやってるもんだから、既に半分くらい観てしまったような気がするのです。

「SOUTHLAND」鑑賞

こないだ15年の歴史に幕を閉じた「ER」の後番組となる、同じくジョン・ウェルズ製作のTVシリーズ。タイトルから分かるようにロサンゼルスを舞台にした警察もので、制服組やスーツ組の警察官がさまざまな事件に立ち向かって行く群像劇というスタイルは「サード・ウォッチ」に似ているかな。

ウェルズ作品ということでそれなりに凝ったつくりになっているものの、あまり目新しさは感じられない。初めて人を撃った新米警官の話とか、もう何百回もテレビで見たシチュエーションがまた繰り返されているという感じ。それとメインキャラクターの大半が白人で、黒人とヒスパニックがゴロツキ程度の存在として描かれているのが気になる。やっぱね、「ザ・ワイヤー」を観てしまうと他の警察ドラマがとても安っぽいものに見えてしまうのですよ。

NBCはそれなりに力を入れて宣伝するだろうけど、この第1話以上の出来をもった話が続かない限り、あまり長続きしないんじゃないかと思わせられる作品。

イエスメン、世界を直す


イエスメンのドキュメンタリー第二弾「The Yes Men Fix the World」がいつの間にか完成していて、すでに映画祭などで公開されているらしいぞ。

今回はプロの監督ではなくイエスメン自身が監督を務めたらしく、トレーラーの出来はイマイチなんだけど本編はどうなんでしょうね。日本で劇場公開される日は来るのかな。