「CORALINE」鑑賞

おもしれー。老若男女が楽しめる素晴らしい作品。

ニール・ゲイマンの原作をヘンリー・セリックが映像化したもので、作家の両親とともに田舎の古びた家に引っ越してきたコララインという少女が主人公。両親にかまってもらえず、退屈しきっていたコララインはある日、鍵のかかった小さな扉を発見する。鍵を開けて扉を抜けると、そこはボタンの目をつけた「別の両親」たちが彼女を迎えてくれる別世界だった。おいしい料理や愉快な仲間たち、美しい庭などに魅了されたコララインはすっかりこの別世界に夢中になるが、そこには暗い秘密が隠されていて…といった感じのお話。子供向けの幻想的な話のようで、不気味なトーンがずっとあるのがゲイマン調ではある。

とにかくストップ・モーションによる映像が非常に美しく、夜の庭やネズミのサーカスの場面などには圧倒される。これはDVDよりも映画館の大きなスクリーンで観たほうが絶対良いですね。というか日本で公開が決まってないの?「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」があれだけ人気あるんだから、日本でもヒットする土壌はあると思うんだがなあ。ダコタ・ファニングやテリ・ハッチャー、ジョン・ホッジマンといったセレブな声優陣も特に問題なし。階下に住む老婦人コンビにフレンチ&サンダースの声をあててるところもニクいすね。

ちなみにDVDには3Dバージョンも付属していて、劇場版のような3Dグラスではなく例のチープな赤青グラスで観るんだけど、あまり3Dっぽくならなかったような。むしろ映画の醍醐味である色調が台無しになるし、3Dで観るメリットはないぞ。それよりも驚いたのが、iTunesなどで映画をダウンロードできるコードが付いてきたことで、簡単にiPhoneなどで映画を持ち運べるようになっていた。至れり尽くせりというか、DVDもこうしたオマケをつけて売られるようになってきたんですね。

「TRON LEGACY」ティーザー


今年のコミコンも無事終了し、相変わらずコミックとは関係ないことばかりが話題になったようですが、個人的にいちばん興味をひかれたのは「V」のリメークでも「アバター」でもなく、「トロン」の続編「TRON LEGACY」のティーザーかと。実は昨年のコミコンで既に公開されてるんだけどね。あらためてHD画像で見ると非常に期待できそうな出来。やはりジェフ・ブリッジスが前作に続いて出ているところがツボだな。

ただ1982年に公開された前作は、今から見るとチャチなCGしか使っていないものの「コンピューターの中の世界」というセンス・オブ・ワンダーを存分に体験させてくれた名作で、あれを見てCGに興味を持った人も多いと聞くけど、今みたいにCGで何でも出来てしまう時代だと、もはやそういうインパクトは無くなってしまったのかもしれないですね。

あとライトサイクルはやはり直角に曲がらなきゃ。

マッドハウス版「アイアンマン」


日本のアニメ製作会社マッドハウスがマーヴェルと組んで、「アイアンマン」をはじめとするマーヴェルのキャラのアニメを4つ作るのだそうな。個人的に日本のアニメってあまり興味がなくて、特に上のトレーラーのような黒の多い画は好きじゃないのですが、ストーリーを担当するのが「GI JOE: RESOLUTE」のウォーレン・エリスだというのは期待できそうかも。ただしエリスは以前にコミックで「アイアンマン」を手がけた際は発刊が遅れに遅れグダグダになった前科があるので、今回はもっとマシなものにしてほしいところです。一方「ウルヴァリン」のほうはかなりヒドい出来になってますが。

日本のアニメといえば、天下のニューヨーク・タイムズに、日本の「二次元萌え」に関する長い記事が載っておりまして、聞き慣れたような話であっても英語で「Furnace of Child Love」なんて書かれたりすると確かに引くものはあるよな。読者のコメントにもあるように、こういうのはあくまでも極端な例であることを皆が理解してくれればいいんですが。

「SUPERMAN: RED SON」鑑賞

マーク・ミラー&デイヴ・ジョンソンによるコミックのモーション・コミック版。世間的には評価の高い作品だけど、前に読んだときはあまり面白いとは思わなかったかな。いわゆる「もしも…」の世界を描いたエルスワールズもので、スーパーマンがアメリカではなくソビエトで育ったという設定のもと、冷戦における最終兵器としてのスーパーマンと、彼を打ち負かそうとするレックス・ルーサーの勝負を描いた内容になっている。

アーティストのデイヴ・ジョンソンって「100 BULLETS」の表紙絵とかで知られる人で、要するに動きのある描写よりも表紙のような静止画を得意としてるわけだが、そのスタイルはコマごとに細かく切り抜かれて動きがつけられるモーション・コミックには合ってないような気がする。またマーク・ミラーは長ったらしくて皮肉のきいたセリフを書くことで人気があるライターだけど(おかげで最近の彼の作品は口の達者なキャラばかりが登場することになった)、実際にそれらのセリフが音読されると非常に長くてわざとらしいものに聞こえてしまう。アートの動き具合も「ウォッチメン」とかに比べて堅いところがあって、DCコミックスのモーション・コミックとしては出来が悪い作品であった。