最近のワールド・パーティー


名曲「プット・ザ・メッセージ・イン・ザ・ボックス」の素晴らしいアレンジ。ワールド・パーティーって実は俺が初めてライブを観に行ったバンドでして、結構思い入れがあるのです。もう20年近く前になるけど、アンコールでベーシストが「ジギー・スターダスト」を歌ったことなんかは鮮烈に覚えてたりする。

カール・ウォリンジャー(ウォーターボーイズのキーボードやってた人だよ)は2000年ころに脳動脈瘤を患ってたらしいが、この動画(2006年撮影)を見る限りでは無事に回復しているようで何よりです。

“メッセージを箱に入れて/箱を車に積み込もう/そして世界中を走るんだ/メッセージが聴かれるまで”

「MAKE IT OR BREAK IT」鑑賞

器械体操のオリンピック選手を目指す少女たちを描いたABCファミリーの新作ドラマ。例年ならABCファミリーの番組なんてなんの興味もないのですが、去年は突発的に「THE MIDDLEMAN」という大傑作が出てきてしまったので、今年もそんな傑作が出てこないかとりあえず観てみようと思った次第です。決してレオタード姿の女の子たちを見たかったとかそういう理由ではないので誤解なきように。

コロラドはボルダーにあるジムに主人公がやってくるところから話は始まるんだが、内容はもう笑っちゃうくらいに少女マンガの世界をなぞっておりまして、主人公はもの静かで心優しい子なんだけど家が貧乏で、おまけに足が不自由でハインラインを読んでるようなオタクの弟がいたりする。これに対して主人公の才能を敵視するライバル役のビッチな娘は家が金持ちで、加えて父親はジムに出資してる有力者だという設定。そして例によって落選の危機に焦ったビッチな娘の策略によって主人公の跳躍板がずらされ、主人公が負傷するなんていうコテコテの展開もありまっせ。こういう話ってアメリカも日本もあまり変わらんなあ。

でもABCファミリーなので「ゴシップ・ガール」などのプライムタイム番組に比べると内容はそれなりに低年齢層向けに健全で、少女が苦境にめげずに健闘する物語としては結構楽しめるかもしれない。あと明らかに低予算ながらも体操のシーンとかはかなりきちんと撮影されていた。しかし黒人をはじめとするマイノリティが1人も登場しないのはどうかと思うけどね。いくらボルダーだからって体操やってる黒人くらいいるだろうに。

何にせよ俺としては、こんな番組を作る余裕があるんだったら「THE MIDDLEMAN」をABCファミリーにはぜひ復活させてほしいところです。

うちの幸福さん

なに、幸福実現党って都議選は全区から出馬するわけではないのか。

たまたまうちの選挙区からは出馬するらしいんだけど、その方は高校中退後から20年のあいだに「工業→運送→飛行場→印刷→企画→個人事業」と渡り歩いた、なかなか彩やかな経歴を持ってる人らしいぞ。本来ならば最後の個人事業(法人化までしてる)のところを自慢しそうなものだが、逆にそこだけ内容が不明だというのが謎ではある。

党のホームページには各候補の経歴が紹介されていて、みんな微妙な経歴を持っているのがなんか面白い(別に一流企業を出ればマシな政治家になるというわけでもないけど)。人生のどこらへんでカルトに目覚めたんだろう。

ちょっと意外だったのが98年まで入局していて、2008年に再入局したという候補。あそこって出戻りOKなところだったんですね。その10年のあいだに何があったんだろ。

あと主要政策にあげてる「3億人国家の実現」は結構ですから!この狭い国土にこれ以上住人を増やしてどうするんだよ!

「WEB THERAPY」鑑賞

「フレンズ」のフィービーことリサ・クドロー主演のウェブ用シットコム。彼女が演じるセラピストがウェブカメラを通じて患者にセラピーを行っていくものの、彼女の話のピントがズレているためにトラブルが生じて…といった内容。ゲストにラシダ・ジョーンズとかジェーン・リンチなどが出てたりもする。

前にも書いたと思うけど、こうしたウェブ用の番組って低予算で作られたことがミエミエで、どうもクオリティが低くて好きになれないんだよな。この作品も単にセラピストと患者が画面に向かって話すだけで、お世辞にも面白いとはいいがたい。正直なところリサ・クドローもかなりオバサン顔になってきてるので、彼女の顔を何分も直視するだけの番組というのは結構しんどいところがあるかも。

今やオンライン番組のほうが地上波番組よりも広告効果が高いという噂もあるし、ウェブ用番組もきちんと金をかけて製作する必要が出てくるんだろう。クシャミするパンダのほうが観てて面白いようじゃ、ウェブ用番組に未来はないぞ。

ヘアメタルちょっといい話

自分が嫌いだったバンドの没落ぶりを知ろうと(いやな性格だね)、90年代初頭に人気が出てたヘアメタルバンド「ウォレント」のことをウィキペディアで読んでたら、ボーカルのジェイニー・レインについて以下のような解説があった

『彼の本名はジョン・ケネディ・オズワルドだが、苦情を受けたため両親によって”ジョン・パトリック・オズワルド”へと改名させられた。』

ははははは。生まれが1964年の2月とのことなので、両親はかなり確信犯的に名をつけたんじゃなかろうか。当時のアメリカ国民の神経を逆なでするような名前ではある。そういえば以前にジョン・レノンの伝記番組を作る話があって、レノン役を演じる役者の名前が「マーク・チャップマン」だったために降板させられたという噂もあったな。

ちなみにウォレントは現在も新ボーカルを迎えて活動中だそうです。