いま捕鯨がいろいろ話題になってますが、オーストラリアの環境相って元ミッドナイト・オイルのピーター・ギャレットだったのか!まあ適材適所なのかもしれん。
「BLACK DOSSIER」読書メモ その5
久しぶりにちょっと更新。
・「黒本」の中身の続き。「THE CRAZY WIDE FOREVER」なる小説の引用が数ページ続く。これはジャック・ケルアックの「路上」(オン・ザ・ロード)の主人公サル・パラダイスが書いたものという設定なんだが、全編がビートニク調の話し言葉で埋め尽くされ、文の区切りがほとんどない「意識の流れ」的な文体になっていて読みづらいったらありゃしない。おそらく「BLACK DOSSIER」の中でもいちばん読みづらい文章なんじゃないかな。いったい何が書かれているのかを理解するのは至難の業なんだが、とりあえず例によってクトゥルフ神話の怪物が言及されるほか、ウィリアム・バロウズの小説の登場人物や、ダシール・ハメットの探偵コンチネンタル・オプについても言及されてるみたい。そして「路上」のもう一人の重要人物であるディーン・モリアーティは実はあのモリアーティ教授の孫ということになっており、アメリカに来ていたミナ&クォーターメインと一緒に、フー・マンチューの孫であるドクター・サックスと戦う…というのが話の山場らしい。「路上」の原書って読んだことないけど、こんなに読みにくい文体で書かれてるのか?
・ちなみにこの小説のあいだには8ページのティファナ・バイブルが挟まれている。「1984」の工場を舞台に、横の女性労働者に発情した主人公(ウィンストン・スミスか?)がベルトコンベアの上で彼女とヤるものの、特高に捕まって101号室送りになる…という純然たるポルノ。こういうのが何の脈絡もなく挟まれているのが最近のムーア作品の特徴ではある。
・「黒本」の最後のページ。”M”のレポートという形式をとっていて、アメリカに渡ってイギリス政府からの連絡を絶ったミナ&クォーターメインに対する断絶的な情報が語られる。1950年代のミナたちはアメリカで登場していたスーパーヒーローたちに出会っていたらしい。こういう形であれ、ムーアがメインストリームのスーパーヒーローについて言及するのはちょっと珍しいかな。
「黒本」の中身の紹介はこれで終わり。物語はいよいよ終盤へ!
「BREAKING BAD」鑑賞

俺も最近まで存在を知らなかったんだが、アメリカにはAMCなる有料チャンネルがあって、もともとはクラシック映画などをチマチマと流している局だったのが、50年代の広告業界を舞台にしたオリジナル・シリーズ「MAD MEN」が昨年高い評価を得たことから急に注目を集めることになったらしい。そしてそのAMCの新作シリーズ「BREAKING BAD」がiTunesストアで売られてたので早速入手。
主人公のウォルター・ホワイトは、ニューメキシコの高校で長らく化学を教えているさえない教師。妊娠中の妻と脳性麻痺の息子を抱え、家計を助けるために洗車場でバイトするというしがない生活を送っていた。そんなある日、胸に異常を感じて卒倒したウォルターは、タバコを吸ったこともない自分が末期の肺がんに冒されていることを知る。心のなかで何かが吹っ切れるウォルター。彼は麻薬取締官の義弟に頼んで見せてもらった麻薬取り締まりの現場から、近所で有名な売人がかつての教え子ジェシーであることを知り、ジェシーに意外な提案を持ちかける:自分が麻薬(アンフェミン)を精製し、それをジェシーが売りさばくというのだ。そこで2人は中古のキャンピングカーを購入し、それを移動式ラボとして砂漠の真ん中でアンフェタミンの精製にとりかかるが…というのが第1話のプロット。
基本的には犯罪ものというよりブラックなコメディで、妻子に金を残すため麻薬ビジネスに手を染める中年男の悲喜劇がうまく描かれている。似たような設定のドラマに、住宅地でマリファナの売人をやってる主婦が主人公の「WEEDS」があるが、あれよりもっと滑稽な感じ。不治の病を知って吹っ切れる中年男というプロットは決して新しいものではないものの、「服が薬品臭くなるから」ということでパンツ一丁になり、化学の知識を生かしてめちゃくちゃ高純度のアンフェタミンを精製してしまうウォルターの姿は非常に痛快。ウォルターを演じるブライアン・クランストンは「マルコム in the Middle」のパパさんを演じてた人だが、あのときの脳天気なイメージをかなぐり捨てて、ウォルターの悲哀を熱演している。
とにかく全体的にクオリティが非常に高いドラマ。アメリカではマイナーなケーブル局でもこれだけのものが作れてしまうのに、どうして日本のテレビ局は凡庸なものしか作れないんですかね。
「ウォッチメン」の絵コンテ

公式サイトより。着実に製作は進んでいるようで。原作に忠実に作ってることを示したいんだろうけど、「V・フォー・ヴェンデッタ」や「300」を観て思うに、単に原作に忠実だというのでは不十分なのでは。映画という媒体の特徴をちゃんと活かさないと、作品として原作に匹敵するものは作れないと思うけどね。そして「300」から判断する限り、ザック・スナイダーにはそれだけのスキルが無いような気がする。どうなることやら。
変な夢を観た
なぜか夢のなかでは自分がジム・キャリーにそっくりという設定になっていて、サンシャイン60で行われている映画祭に行ったらファンや警備員や通訳さんにすべて顔パスでキャリー本人扱いされ、そのまま記者会見に出る寸前まで行くのだが、さすがにフランク・ダラボンにはバレるだろうと思って怖じ気づき(「マジェスティック」の会見だったのか?)、「ラストサムライ」の会見のためにトム・クルーズが会場にやってきたときのドサクサに紛れ込んで会場の窓から屋根伝いに脱走する…という訳の分からない夢だった。しかも通訳さんがなぜかベルトにかけるワイヤーを用意していて、それを階段の天井からぶら下げて強度を確かめるという意味不明な展開もあったような。
実生活ではジム・キャリーに似てるなんて言われたこと1度もないですが。誰かこの夢の解釈ができたら教えてください。