「Star Trek: Of Gods and Men」鑑賞

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「Star Trek: Of Gods and Men」なる「スター・トレック」のアマチュア・ムービーがネット上で公開されていた。3パートあるうちのパート1だとか。こないだの「World Enough and Time」はスールーことジョージ・タケイが出演していて話題になったが、今回はウォルター・ケーニッグにニッシェル・ニコルズ、イーサン・フィリップス、ギャレット・ワン、チェイス・マスターソンにシロック・ロフトンなどなど、かつてST関連のシリーズに出ていた役者が勢揃いで、監督もトゥヴォクことティム・ラスが担当している。ここまでくるとアマチュア・ムービーではなくて半分プロ作品だな。役者たちがファンの期待に応えて出演したとみるか、仕事がなくてヒマだったので小銭稼ぎに出演したとみるか、判断はおまかせします。

最近のSTのアマチュア・ムービーは「SFX一流、演技二流」だと以前にも書いた気がするが、じゃあ今回はプロの役者が出てるから演技が一流かというと…。みんな老けたなあ…という感じ。全体的に演出がなんか間延びしてるんだよね。SFXも「Star Wreck: In the Pirkinning」に比べればチャチに見える。あといろんなキャラクターを一緒に登場させるための苦肉の策なんだろうけど、プロットにパラレルワールドとかタイムトラベルとかをもってくるのやめようよ。話がややこしくなるばかりだって。

でもまあエンタープライズBのサエない船長ことジョン・ハリマンが活躍したり、「チャーリーX」までが登場するので、オールドファンにとってはそれなりに楽しめる出来になっている。こういう作品がちゃんと利益を出すようになって、キャストやスタッフたちに還元される仕組みが確立されればいいんだがなあ。

「BLACK DOSSIER」読書メモ その3

・逃避行を続けるミナとクォーターメインは、”M”の正体を探るために、彼が通ったとされる男子校へ足を運ぶ。そこで彼の元同級生に出会った2人は、”M”の意外な真実を知るのだった。ここはどうもチャールズ・ハミルトンなる作家がフランク・リチャーズ名義で書いた少年向け小説をベースにしてるらしいんだが、元ネタをまるで知らないのであまり楽しめなかった。
・海辺の宿屋に泊まった2人はさっそく一発やります。最近のムーアはこんなんばっか。すっきりした2人は「黒本」の続きを読むことに。
・ここからまた「黒本」の中身に移り、お馴染みのミナ・マーレイの第一次「リーグ」の結成の過程が、カンピオン・ボンドの手記によって明かされる。この「リーグ」はモリアーティ教授によって構想され、ボンドとミナの出会い、そして南海の孤島におけるミナとネモの出会いの光景などが描写されている。
・ノーチラス号のクロスセクション図。
・ロンドンの観光案内。この世界ではネルソン像の代わりにホーンブロワーの像が建てられているのだ。
・ミナとクォーターメインが世界各地を旅したときの絵葉書が紹介される。インスマウスとかチベットの秘境とか。このころクォーターメインが若返り、ミナと一緒にオーランドーに出会ったらしい。
・ミナ・マーレイの第二次「リーグ」の冒険が紹介される。このときのメンバーはミナとクォーターメイン、オーランドーに幽霊狩人カーナッキ、そして紳士泥棒A・J・ラッフルズだそうな。そして世界大戦の影が忍び寄るなか、フランス政府はイギリスに負けじと独自の「リーグ」として「Les Hommes Mysterieux」を結成。メンバーはジュール・ベルヌの征服者ロビュール、アルセーヌ・ルパン、怪盗ファントマ、そしてMonsieur ZenithにNyctalope…って誰だこの2人。この2つの「リーグ」はオペラ座で対決することになるのだが、その背後で暗躍するのはドイツの「リーグ」である「Der Zwielichthelden」だった…。この対決については続編で詳しく描かれるらしいぞ。ちなみに「Der Zwielichthelden」のメンバーはドクトル・マブゼにカリガリ博士、および「メトロポリス」のロトワングとマリアというなかなか豪華な面々。やはりマリアは美女に化けたりするんだろうか。
・次はP・G・ウッドハウスのコメディ小説「ジーブスとウースター」シリーズ(フライ&ローリー主演でドラマ化されたあれだ)をベースにクトゥルフ神話を混ぜ合わせた短編。ウースターはジーブスと友人を連れて叔母の家にやってくるものの、そこの庭師がアレな人だったために異星の怪物が出現して大変なことに。そこにミナたちが救援に駆けつけて…といった内容の話。コメディ・タッチで書かれてるんだけど結末はやたらブラックだったりする。

これで2回目の「黒本」部分は終了。これでやっと全体の半分を越えたくらいかな。

明けましておめでとうございます

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謹賀新年なんたらかんたら。

2007年もまた嫌な年であった。友達いないし彼女いないしお金ないし仕事つまんないし。何も改善したことなかったな。でもこないだネット上の不幸自慢(?)を読んでて実感したけど、大きな病気をしてないだけマシですかね。突然病魔に襲われて、体ボロボロになって仕事クビになるなんてことがあればそりゃもう大変だろうから。というわけで人生最悪の年というのはこれから来るんだろう。今年がそんな年になりませんように。

今年もよろしくおねがいします。

「THIS IS ENGLAND」鑑賞

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日本じゃ殆ど無名の存在だが、イギリスで注目されている映画監督にシェーン・メドウスという監督がいて、派手なアクションとかCGIとは無縁の、ミッドランズ地方を舞台にした社会派作品をコツコツと作っている職人肌の監督なのであります。第2のケン・ローチになる存在じゃないかな。そんな彼の自伝的映画「THIS IS ENGLAND」がアメリカでも高い評価を受けていたのでさっそく観てみる。

舞台は1983年のイギリス。12歳の少年ショーンは父親をフォークランド紛争で亡くし、学校では友達ができずにいじめられる毎日だった。そんな彼はふとしたことからスキンヘッズの若者たちと友達になり、彼らの一員となって楽しく遊ぶようになる。しかしある日、彼らのリーダーだったコンボという男が刑務所から帰ってきた。刑務所でナショナル・フロント(イギリス国民戦線)の極右思想に感化された彼は、積極的に移民の排斥活動を行おうとしてショーンたちのグループを二分してしまう。コンボの側についたショーンは、自らも人種差別や犯罪活動に手を染めていくことになる…。というのが主なプロット。

俺もちょうどこの頃イギリスに住んでいたけど、あの当時の独特な雰囲気を的確に再現している点が素晴らしい。サッチャー政権のもとで失業者は増加し、フォークランドでは多くの兵士が殺され、冷戦の暗い雲がたちこめるなかナショナル・フロントは力を増していったんだよな。あとコンボとジャマイカ系スキンヘッドの微妙な関係とか(スキンヘッド文化はもともとジャマイカ系移民が始めた)の描写も興味深い。最近はイギリスでもスキンヘッズは減ってきたらしいが、1つのカルチャーをきちんと映像に収めたという意味では「さらば青春の光」に匹敵する傑作かと。

「EASTERN PROMISES」鑑賞

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傑作!「AVクラブ」では「ヒストリー・オブ・バイオレンス」ほどではない、というような評がされていたけど、個人的には原作からあらすじを事前に知っていた「ヒストリー」に対し、こちらのほうが見応えは多分にあったと思う。

第一印象としてはまず作り方が非常に手堅い。良い意味でメインストリーム的というか、無駄な部分をそぎ落とした良質のサスペンスになっている。またクローネンバーグ作品に共通する「肉体の変化」というテーマ(今回は体に経歴書として刻み込まれるイレズミ)に加え、「ヒストリー」で扱われた「生きる術としての暴力」および「アイデンティティの変化」というテーマが非常に巧みに昇華されている。ヴィゴ・モーテンセンが再び主演ということもあって「ヒストリー」の続編的なイメージがある作品だが、あちらで開拓されたアイデアが、さらにこの作品で実を結んだという感じ。そして数々のテーマをすべて担った主人公としてモーテンセンが相変わらず見事な演技を見せてくれる。今回は文字通り身体はってまっせ。ナオミ・ワッツは可も不可もなし。ヴァンサン・カッセル演じるドラ息子はちょっとステロタイプすぎたかな。あとタイトルにも関連している東欧女性の強制売春というサブプロットの、メインの話に対する絡み方がいまいち弱かったような気がする。ラストのナレーションはいらんよな。

クローネンバーグ初の全編海外ロケ(ロンドン)ということもあって、今までの彼の作品ともまた一風違った優れた作品になっている。ちなみにネット上だと「イースタン・プロミス(原題)」という表記が圧倒的に多いんだけど、原題なら「イースタン・プロミシーズ」と表記すべきじゃないか?細かいことですが。