脚本家組合のストライキ

ハリウッドの組合制度はあまり好きじゃないので特に脚本家たちの肩を持つ気はないのですが、19年ぶりのストだということで、どんな結果で終わるかとりあえず傍観してみましょう。ただ前にも書いたように「デイリーショー」や「コルベア・レポー」のような番組が真っ先に放送中止になるというのは痛いな。ドラマとかだと数話分の脚本のストックがあるけど、時事ネタを扱う番組は前もって脚本をためておくことができないからね。ストの影響によって、脚本のいらないリアリティー番組が増えるんじゃないかという見解もあり、これはオェッて感じです。

組合の要求の中には、インターネットでの番組販売やDVDからの印税の要求というのもあるようで、これがいずれ店頭価格に影響したらイヤだな。

「ATROCITY EXHIBITION」鑑賞

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J.G.バラードの小説「残虐行為展覧会」を映像化した作品「ATROCITY EXHIBITION」を観た。監督はジョナサン・ワイス…って誰だ。音楽はジム・フィータスことJ.G.サールウェルが担当。

俺が原作を読んだのはもう10年以上前だから、内容はまるで覚えていない。そもそもプロットらしきものが存在しない実験小説なんだけどね。映画版でも確固としたストーリーはなくて、失踪した科学者とその上司、およびフェム・ファタール的な女性を軸に、いかにもバラード的な車の衝突、コンクリートの構造物、整形手術の光景、戦争の犠牲者、そして無機質なセックスなどの映像が重ねられていく。もちろんロナルド・レーガンもちょっと顔を出してます。

とにかくこれらの映像の使い方が非常に素晴らしいんですよ。一歩間違えればアート気取りのスノビッシュな作品になりかねなかったはずだが、印象的な風景やストック映像を巧みに混ぜ合わせ、独特な雰囲気をもった音楽をのせることで低予算の映像作品とは思えない出来になっている。観ていてものすごく不穏な気分になるんだけど、それでも目を離すことができない映像美だとでも表現すればいいのかな。あと原作には当然なかった、チャレンジャー号の爆発事故の映像を効果的に使っている点も興味深い。

題名通りグロい映像もあって万人に勧められる作品ではないものの、隠れた傑作であることは間違いない。

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そっくりさんの歌声、テレビCM席巻

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071103-00000929-san-ent
要するにCMソングを最近は「そっくりさん」が歌っていて、「ものまね文化に寛容ではない欧米に知れ渡ったら、権利所有者から訴えられる恐れがある」ということなんだと。

恐れがあるもなにも、トム・ウェイツなんぞはそっくりさんを使った会社を2回も訴えて勝訴している(PDFファイル)。でもこれって単なる模倣ではなくカバー料金を払ったうえでの「完コピ」だと主張すれば言い訳できるのかな。著作権がらみの訴訟って大キライなので個人的にはどうでもいいことですが。

コルベアー、立候補せず?

サウスカロライナでの大統領選立候補を目指して、いろいろ法規制の網をくぐりつつやってきたスティーブン・コルベアー(選挙スポンサーはドリトス)ですが、当初目指していた共和党と民主党両方からの立候補は、共和党の申請費がバカ高いため(3万5000ドル。民主党のは2500ドル。この差は何だ?)、民主党のみに立候補を申請したところ「あんたネタでやってるでしょ?」とか言われて登録を却下されたそうな。

これで「コルベアーの立候補は無理になった」みたいなことを伝えているニュースもあるけど、アメリカって2大政党のどちらかに登録しないと立候補できないのか?無所属で立候補する方法もあるんだよな?上記の申請費の差とか、今まで知らなかった大統領選の仕組みが学べて今回の件は非常に興味深いのです。あとはコルベアーの来週の動向に注目…したいところだけど、どうも脚本家組合のストによって「コルベア・レポー」が放送されない可能性があるそうな。大統領を目指す男が脚本家ごときに足止めをくらうとは!

ADULT SWIMのサイト

カートゥーン・ネットワークの深夜帯である「アダルト・スイム」のサイトを久しぶりに見てみたら、放送されている番組の大半がネット上で視聴可能になっていた。YouTube対策かな。1エピソードが分割されて置かれてたりしてユーザビリティは決して高くないものの、「Harvey Birdman」とか「ROBOT CHICKEN」などの脱力系アニメが気ままに見れるのはなかなかいいぞ。 最近のおすすめは世界最強のヘビメタ・バンドが主人公の「METALOCALYPSE」だな。

あと日本のアニメもいくつか視聴可能になってるんだけど、あれってセリフは吹き替えられてても主題歌は日本語のままなんですね。自分の子供の頃は「バイファム」の主題歌が英語だったのにカルチャーショック(のようなもの)を受けた覚えがあるけど、アメリカの子供たちも同じような経験をしてるのかな。