「アートスクール・コンフィデンシャル」鑑賞

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俺にとってオールタイム・ベスト第2位の映画「クラム」(第1位は「メトロポリス」ね)の監督であるテリー・ツワイゴフの最新作「アートスクール・コンフィデンシャル」を観た。あ、そういえば彼の前作「バッド・サンタ」はまだ観てねーや。

これはツワイゴフの前々作「ゴースト・ワールド」の原作者であるダニエル・クロウズのコミックを再び映画化したもので、「GW」同様にクロウズ自身が脚本に関わっている。作品の舞台となるのは題名通りアートスクールつまり美術学校で、芸術家になろうとする大志を抱いて入学した主人公が、一目惚れした女の子の心を自分のアートで勝ち取ろうとするものの、周囲には自分の作品がまったく認められず大きな失望を感じてしまう…というのが大まかな話。

4ページほどしかない原作は美術学校にいる典型的なタイプの人たちを鋭く描写したことで話題になったらしいけど、これが2時間ほどの映画になると、どの登場人物も典型的に描かれすぎているというか、奥の深さを感じさせない人物描写ばかりになっているのが残念。クラスメイトに酷評されてどんどん暗黒面に堕ちていく内気な童貞の主人公(アンソニー・ミンゲラの息子だ)とか、口だけで何の助けにもならない教師のジョン・マルコヴィッチとか、もうちょっと深く掘り下げれば非常に面白くなったであろうキャラクターはいっぱいいるんだけどね。決して悪い作品ではないんだけど、傑作「ゴースト・ワールド」に比べると劣っている感じがするのは否めない。

ちなみにうちのすぐ近くにも美術学校があるんだけど、中ではこの映画のようなことが起きてんのかな。

誕生日

「人生はクソ/そして死ぬだけ/漆黒地獄」(ザ・ポーグス”HELL’S DITCH”)

33歳だってさ。もうどうでもいいや。相変わらず友達も彼女もおらず、金もなくて仕事もつまらなくて、生きてて楽しいことがなんにもないまま年だけとってしまった。

33歳といえばキリストが死んだ年齢だと言われたことがあるけど、むしろ個人的には「大いなる眠り」のフィリップ・マーロウが33歳だというのがひどく印象に残っている。でもあんな33歳なんて世の中そういませんぜ。

とりあえずまたツマらない1年を過ごすことになるんすかね。

月面着陸陰謀論の思い出

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人類が月に行ったというのはデマカセだと信じている人が2割もいるんだとか。この月面着陸陰謀論って忘れた頃に耳にするなあ。まあ最後に月面着陸が行われたのは35年も前のことだし、スーパーファミコン以下の能力とされるコンピューターによって複雑怪奇な軌道計算をしたという話を聞いたりすると、本当に月面着陸はあったのか?なんて気にはなるよな。

で「月面着陸を信じない」理由の第3位として「テレビの検証番組を見て」というのが挙げられてるんだけど、個人的にこれにはちょっと思い出がありまして、もう数年前の話だからバラすけど、日本でこの陰謀論が広く知られるきっかけとなった某テレビ局のバラエティ番組に、陰謀論に関する映像素材(アメリカで放送された”ドキュメンタリー”番組)を渡したのって俺なんだよね。

そのアメリカの番組は中国でも放送されて話題になったということで、権利元を探して購入してきて欲しいと日本のテレビ局のスタッフに依頼され、うまく権利元を探して交渉を行い素材を入手した次第なわけです。それをテレビ局が編集して放送したところ、予想外の反響があったというわけだ。個人的にはこの手の陰謀論は以前から耳にしていて(陰謀論は好きなのです)、すでに多くの科学者たちによってデバンク(反証)されているのも知っていたから、今さらになって話題になったのには驚くというよりも呆れたけどね。

最初にこの番組の話を持ち出してきたのはテレビ局のスタッフだったし、俺も上司に手伝ってもらって権利元を探し出したわけだから自分の手柄を主張するような気は毛頭ないんだけど、しみったれてるのは番組が話題になった後のテレビ局の対応で、素材の放送(使用)回数は2回までという契約だったのにゴネまくって4〜5回は放送してたし、雑誌の取材には番組を「フォックスから買った」とウソついてたし(フォックスは権利元ではない)、しまいには番組の”ブレーン”を語る人が内容の薄い便乗本を出したりと、まあ、ロクなことはやってなかったすね。大手テレビ局ってあんなものなのかな。

まあこれらは今となってはいい思い出なのですが、未だにこんなアンケートとかで言及されてるのを見ると、あのとき素材を入手しなかったほうが世のためになったのかな、とふと考えずにはいられないのです。まあ人類が再び月面、さらには火星への着陸を目指すようになってくれれば一番いいんだけど。そういえばNASAって肝心の月面着陸の映像テープを紛失してるんだよな。そういうヘマをやってるから突っ込まれたりするんだろうに。

ちなみにこの手の記事では必ず言及される「カプリコン・1」ってそんなに特筆すべき映画かぁ?ピータ・ハイアムズって駄作ばかり作ってる監督じゃん。

ニュー・オーダーは解散したそうな

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ニュー・オーダーは解散した、とピーター・フック御大が語ったそうな

でもまあ以前にもこんな話は何度となくあったし、あと何年かしてメンバーが年金暮らししてるときにイビサで遊ぶ金が必要になったら、しれっと新しいアルバム(もしくはベスト盤とかリミックス盤とか)を出すんじゃないんすか。キュアーの解散話とかマイブラの新作の話と同じで、2年に1度くらいは聞く話だけどすぐには信じられんのよ、

「以前にもエレクトロニックみたいなサイド・プロジェクトのためにメンバーがバンドを離れたことがあったが、あの時とは違う。むしろ今回は(イソップ童話の)狼少年のような感じだ」というフッキーのコメントが謎ではある。

そういえばフッキーがアンディ・ルークとマニと結成したというトリプルベースのバンドって一体どうなったんだろう。

スパイナル・タップ再結成

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伝説のカルト・バンド、スパイナル・タップが地球環境のためのコンサート「LIVE EARTH」で再結成するらしいぞ。

まあバンドったってコメディ映画の中でのバンドだし、何度も再結成してるからそんなに驚かないんだけどね。でもこれに向けて短編映画が製作されていて、B級監督マーティン・ディバーギことロブ・ライナーが各メンバーを訪れて再結成をもちかけるという、映画の続編に近いような内容になっている。ナイジェル・タフネルことクリストファー・ゲストの顔がほとんど変わってないことが驚き。ヅラだけど。

ちなみにMSNでさえも映像にはWMVじゃなくフラッシュ使ってるんすね。俺は仕事でWMV使ってるけど、あれってエンコードに時間かかるしカクるし使いにくくて…。