Jon Stewart to Host 2006 Academy Awards

今度のアカデミー賞の司会者を、「THE DAILY SHOW」のジョン・スチュワートが務めることになったとか。ケーブル局の30分番組の司会者でしかないスチュワートが、これだけの大役に抜擢されたというのは、彼がどれだけアメリカで人気があるかを示していると思う。

ちなみにスチュワート本人は抜擢について「(司会を長年断り続けている)ビリー・クリスタルを誘い出す新手の手段なんじゃないの?」みたいなコメントをしてるとか。

彼は自分の土俵ではない番組で司会をするわけで、どれだけいつもの面白さを出せるかがカギになってくるんだろうけど、ここ最近のアカデミー賞は放送時間の短縮に積極的すぎて、司会者がジョークをはさむ余地がなくなってきてると思う。去年のクリス・ロックも、司会そのものは悪くなかったけど、全体的にせかされてる感じだったもんなあ。

ぜひスチュワートには、多くの視聴者の前でキツいブッシュ批判を一発決めてほしいものです。

「V フォー・ヴェンデッタ」は傑作かも?

AIn’t It Cool Newsの親分、ハリー・ノウルズの2005年の映画ベスト10が公開されてたので見てみたら、「V フォー・ヴェンデッタ」が2位だった(ちなみに1位はジョン・シングルトンの「Hustle&FLow」。WTF??)。

2005年に公開されてない映画じゃん、という野暮なツッコミはさておき、少なくてもAICNの中では「ベンデッタ」の評判はいいみたいだ。アメコミ原理主義者(というほどでもないですが)の俺としては、どうも話の設定が微妙に原作と異なっているということだけで、どうも嫌な予感がしてしまうのだけど、やはり実際にこの目で観てみないと何とも言えないすね。

とりあえず原作の半分くらいは出来のいい映画になってることを願うのみです。それはそれは素晴らしいコミックなのですから。

「フューチャラマ」全エピソード鑑賞中

年末年始は仕事で会社に行きまくってたり、自転車でしたたか転ぶなどロクなことがなかったわけですが、それでも空いた時間で何をしてたかというと、マット・グレーニングの傑作シリーズ「フューチャラマ」を最初から最後までずっと観てたわけです。もうちょとロクなことすればいいのに。大半のエピソードは既に観てるはずなんだけど、内容を覚えてないものが意外と多いのにはショック。話の展開が凝りまくってるかな。

同じくグレーニングによる「ザ・シンプソンズ」は史上最高のコメディ番組だった(過去形)ものの、主人公が10歳の子供とその父親であるために、ティーンエイジャーや20代の若者に関するストーリーが比較的希薄だったのに対して、「フューチャラマ」はまさしくその世代が主人公なので、個人的に感情移入できるところが多いのです。特に主人公のフィリップ・J・フライは俺と生まれ年が一緒(1974年)という設定だし、同じダメ人間として非常に共感できるところがあるんだよなあ。

あとこれは「シンプソンズ」もそうなんだけど、きついジョークが多いように見えて、実はホロリとさせるエピソードがあるのも人気の秘密なんだろう。ファンの間でも評価が高い「Luck Of Fryrish」「Jurassic Bark」そして最終回の「The Devil’s Hands are Idle Playthings」なんかは実に感動的。SFファンならニヤリとさせられるようなジョークが散りばめられているのもいい。「サイロン&ガーファンクル」なんてネタ、一見ベタなようで実際にきちんと演じてしまうのは凄いことかと。

「シンプソンズ」の成功がなければ開始されなかったシリーズだけど、あちらが10シーズンをとっくに超えて、さすがにクオリティの低下が目立ってきたのに対し、短命に終わった「フューチャラマ」は最初から最後まで標準以上の出来を保っていたし、その面白さが色あせないことは、再放送の視聴率が高いことでも証明されていると思う。

Bring Back Futurama!!!

「FATHER TED」全エピソード鑑賞

「ハリー・ポッター」とか「キング・コング」とか、観たい映画がいっぱいあるんだけど、入場料に1800円も払うのがバカらしくて、日本に帰ってきてからは映画館にまだ足を運んでないのです。カナダじゃ500円以下で新作映画が観れてたからね。 んでもって最近は何故かイギリスのシットコムを山ほど入手して観てるわけですが、1ヶ月くらい前から観はじめた「ファーザー・テッド」を今日やっと全エピソード鑑賞した。これはアイルランドの架空の離れ小島「クラギー・アイランド」が舞台のコメディで、根は正直なんだけど意外と俗物な神父のテッドを主人公に、彼の同僚でひたすらボケをかますドゥーガルと、白痴気味で「酒!女!」としか叫ばないジャック、および彼らの住む家を管理するミセス・ドイルの4人が起こすドタバタがとにかく面白いのなんのって。

どちらかといえば前衛的な笑いをとっていた「THE OFFICE」や「I’M ALAN PARTRIDGE」に比べて、伝統的なシットコムの雰囲気が強いシリーズだけど、ジョークのテーマやタイミングが実に絶妙で、もう抱腹絶倒ものなのだ。個人的には、ブリティッシュ・コメディの金字塔「フォルティー・タワーズ」をも凌ぐ作品だと思う。テッドを演じるダーモット・モーガンが、最終回の収録直後に心臓発作で他界したことが本当に悔やまれる。

ジョークの大半はアイルランドの田舎性およびカソリックを風刺しているものの、あまり嫌みにならずにストレートに笑いをとってることが面白さの秘訣だろう。このシリーズが放送されてたときにアイルランドに住んでたけど、カソリックを侮辱してるなんて感じる人はいなくて、多大な人気を集めてましたぜ。
一般的にはユーロビジョン・ソング・コンテストにテッドが出場するエピソードが一番人気があるみたいだけど、中国系移民とのトラブルの話とか、バアさんたちに家を包囲されるゾンビ映画のパロディの話とかも非常に面白かった。

日本でもNHKとかが放送すれば人気が出ると思うんだが。どこかの局で放送しないかなあ。