帰還

朝早くからペン・ステーションに向かい、カナダ行きの列車に乗る。なぜかニューヨーク行きの列車よりも格が上の車両に通されたので、ゆったりDVDを観たり、眠ったりしてずいぶん楽な旅をすることができた。でも隣に英語のまるで出来ない日本人のおばちゃん2人組が座って、カナダ側のナイアガラに行こうとするので、車掌との通訳なんかをしてあげるのが大変ではあった。シラキューズあたりをナイアガラと勘違いして降りようとしてたけど、入国審査がなければカナダじゃないんだってば。無事ナイアガラに到着して、カナダドルも持たずに降りていったけど、その後は無事にアメリカに帰れたのでしょうか。 ちなみに入国審査では、仕事がないことをまた尋問される。無職で悪かったな、クソッ。

今回は特に遅れもなくトロントに戻ったら、「スター・ウォーズ」のコスプレをした人たちが道を歩いてた。どうやら「エピソード3」が真夜中に公開されるらしい。観に行きたかったものの、さすがに疲れてるので諦める。しかし明日こそは!

NY滞在記 その6

何で昨日は夜遅くまでクラブやライブハウスにいれなかったかというと、今日の朝に早起きして「SPAMALOT」の立ち見チケットを入手したかったからなのであります。しかしボックスオフィスが10時に開くので9時すぎに行ったら、すでに20人くらいの若者が並んでいた。やはり一番人気のミュージカルのことはある。それでもかすかな希望を持って冷たい風の吹くなかをずっと並んでいるものの、残念ながら俺の10人くらい手前でチケットは完売となってしまった。観たかったなあ。他にも「WIKCED」とか「AVENUE Q」とか観たいミュージカルがあったものの、これらのチケットも売り切れとなってしまっていた。もっと早めにチケットを手配しておかなかったことが悔やまれる。

それからロックフェラーセンターにあるNBCの見学ツアーに参加。中学生の集団に交じりながら放送センターや「サタデーナイト・ライブ」の収録スタジオなどを見て回る。日本のテレビ局に比べて狭い感じがするが、さすがに歴史が感じられる放送局だった。現在のところはセットにハリボテなどを使って製作費を節約してるものの、HDTV放送が始まるとこれがバレてしまうので、セットを作り直す必要があるとか。どこの局も大変すね。

それから南下し、チャイナタウンやらリトルイタリーやらイーストヴィレッジなどをぐるぐる歩いてまわる。マンハッタンはそんなに広くないのに、地区によって雰囲気がかなり違ってくるのが楽しい。個人的にはやはりイーストヴィレッジのボヘミアン的なところが好きである。いかにもサブカルかぶれといった格好の日本人も多いけど。ソーホーでシャツを買って帰る。

晩はニューヨーク最後の夜ということで、またスタテン・アイランド行きのフェリーに乗ってマンハッタンの夜景を満喫する。ニューヨークって常に新しい発見に満ちた街であるがゆえに、去る時には必ず何かを見逃してしまったような気がするような所なんだよなあ。いずれまた来ます。

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NY滞在記 その5

2度目のニューヨーク訪問で5日目ともなるとさすがにちょっと中ダレして退屈気味になるかな。朝はとりあえずマンハッタンの最南端から無料フェリーに乗ってスタテン・アイランドへ。途中で自由の女神の横を通って30分ほどで島に到着。でも地図を持ってないし、あんまり見る所もない島なので適当にブラブラして帰ってくる。それからバスキア展をやってるというブルックリンの美術館へ向かうものの、なんと月曜日は休みなのだった。でも美術館の噴水がラスベガスのベラッジオみたいな感じで面白かったのでよしとしよう。その後タイムズ・スクエアにあるコミック屋に向かうが、場所が分からず周辺をグルグル探しまわるはめに。今日はどうもツイてない。結局一度ホステルに帰り、ネットで所在地を確認してから再度タイムズ・スクエアに。コミックの品揃えはかなり豊富な店なので、とりあえずいろいろ立ち読みする。コミック用のバッグとグリーン・ランタンのTシャツを購入。それからまたホステルに戻って一休み。体が疲れてるのかしらん。 夜はピーター・マーフィーのライブがあったものの、開始が11時半とずいぶん遅かったため、代わりにグランドマスター・フラッシュがDJをやるというクラブに行ってみる。DJブースがある普通のバーといった感じのスペースで、客の入りはかなり多かったものの肝心のグランドマスター・フラッシュの姿は見えず、ただ彼の弟子らしきDJたちがレコードを回してるのみだった。12時近くになっても師匠は登場しなかったので、諦めて帰る。なんか今日はツイてないな。まあクラブがそれなりに楽しかったんでいいけど。

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NY滞在記 その4

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドではないが、「コニーアイランドに行こうよ〜」というわけで地下鉄に小一時間ほど揺られてコニーアイランドまで行ってくる。Fラインの終点で降りるとそこはマーメイド・アベニュー。ウディ・ガスリーが住んでた所ですね。かつてはニューヨーカーの身近な行楽地だったのだろうけど、今となっては千葉辺りの人里離れたビーチのごとく、うらぶれた雰囲気がどんよりと漂うところだった。半開きしたみやげ屋で安っぽい玩具が売ってるところなんて日本と同じだよなあ。 オフシーズンで朝早くに行ったせいか遊園地は開いておらず、とりあえず海開きのしてない海岸をブラブラ歩く。釣り人やジョギングしてる人などが結構いたものの、やはり場末の行楽地という感じだった。遊園地の施設も外からいろいろ眺めてみるものの、あんまり怖そうでないお化け屋敷とか、箱庭のようなゴーカート場とか、「標的は生身の人間だよ!」などと書いてあるペイントボール投げ場とか、正直いってショボい設備ばかりだった。ペイントボールの景品(?)として地面に転がってた黄色いパンダが哀愁をそそる。何気にちょっと期待してたフリークショーも閉まってたので見ずじまい。夏場はもっとにぎやかな場所になるんでしょう。ちなみに「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」に出てきた桟橋らしきものがなかったけど、別のところで撮影したのだろうか。

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その後はソーホーへ。昨夜見つけたはずのアップルストアの場所を忘れてしまい、暑いなかをグルグル歩き回るはめになる。人にたずねてやっと発見し、iTMSのプリペイドカードを購入。これでやっと合法的に音楽がダウンロードできる身になりました。

昼食をグラセンで食べてから、ブルックリンにある美術館「PS1」に向かう。MOMAの姉妹的な(?)美術館で、廃校を改造したという巨大な施設のあちこち作品が飾られてるさまは結構面白い。無名のアーティストの作品ばかりなので、美大の卒業制作展のような印象もなくはないが、かなり大がかりな作品もあったりして飽きさせない。MOMAよりもさらに前衛的な作品を見たい人にはいい所かも。日本人の客もそれなりにいました。

NY滞在記 その3

朝はバッテリー・パークに行く予定が、途中にあったアメリカン・インディアンの美術館にフラリと入ったら非常に面白くってずいぶん時間をとられる。アメリカ先住民て何故か好きなんです。その後グッゲンハイムに行くものの、次の特別展の準備中なのか展示物がえらく少なく、あんまり面白くなかった。最上部でイアン・カーティスとカート・コベインとマイケル・ジャクソンにまつわる展示があったのはちょっと良かったけど。泥水のごときノイズの中で歌うイアン・カーティスの映像がカッコ良い。 それからMOMA近くのテレビ&ラジオ美術館へ。でもここは美術家というよりも映像アーカイブセンター的なところで、映像をいつかの部屋でダラダラ流してるところなのであった。とりあえずジョン・カサベテスの出てた「コロンボ」をちょろっと観て退出。

夜はCBGBの横のギャラリーでジョーイ・ラモーンの誕生日記念パーティーがあるというので行ってみる。ギャラリー自体はCBGBよりもデカいものの、絵がちょろちょろと飾られてるような感じ。ジェイムズ・リジーの絵が久しぶりに見れたのは良かったけど。親睦パーティーみたいな雰囲気の集まりだったんで、1人でいくとツマらんすね。

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