ボクシングデー

クリスマスの次の日はボクシングデーといって今日も休日。おまけに先日降った雪が消えてないのにまた雪が降るものだから、家から一歩も出なかった。
そんなわけでDVDで「トレッキーズ2」を観る。名前から分かるように、スタートレックの筋金入りのファンを追ったドキュメンタリー「トレッキーズ」の続編。背中にデカデカとエンタープライズ号の入れ墨をいれた大女とか、コスプレ姿でミサを行う司祭とか、カニの乗ったエンタープライズの写真を何枚もパラマウントに送りつけてくる謎のファンとか、今回も実にヤバそうな人が続々と出てくる。みんな楽しそうだからいいんじゃないでしょうか。あまり共感は出来ないけど。日本のコミケに集まるようなオタクと違うのは、年寄りや女性のファンも多いということかな。
前作は出演者や製作者から見たファンの感想が多かったけど、今回はファンの光景が延々と流されるような感じで、作品の構成自体には不満が残る。DVDの特典にはファンの作った自主制作映画が入ってるけど、最近はコンピュータが進歩したせいか特撮だけはとても立派だったりする。セットとか出演者の演技はショボすぎるのが問題だが。

夜は「シンプソンズ」の新エピソードを観る。相変わらずネタが尽きてんなーという感じだったけど、久々に観たせいか結構面白かった。トマス・ピンチョンがまた出ているのに驚く。もちろん声だけだけど。
そのあとフォックスの玄人受けコメディ「Arrested Development」を観た。日本でパイロットを観たときは面白いと思わなかったけど、改めて観てみたらすごく面白かった。30分コメディにしてはキャストやシーンの数がやたら多く、「シンプソンズ」がアニメでやったことを実写でやっているような感じ。おまけにヘンリー・ウィンクラーもゲストで出てた。ぜひ来週も観てみよう。

クリスマス

前日からの雪がたっぷり残っているので文字通りのホワイト・クリスマスになったのだけど、これだけ雪が積もってるとうっとおしい気がする。
こちらのクリスマスは日本の正月のようなものなので店はみんな閉まってるし、やることもないのでスナックをつまみながらDVDをのんべんだらりと観たりしてた。

とりあえず観たのはジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」。モノクロのショート・クリップ集という、いかにもジャームッシュらしい作品なのだけれども、どのクリップも小綺麗にきまりすぎてて、観た後にはあまり何の感想も残っていなかったりする。2〜3人がコーヒーやタバコを味わいながら話をするだけ、というシンプルな設定なので役者の技量がストレートに出てしまっているのが特徴か。そういう意味ではホワイト・ストライプスの2人が出たやつが一番ダメで、アルフレッド・モリーナとスティーブ・クーガンのクリップが一番面白かった。サクッと観れる映画としてはいいんじゃないでしょうか。

エターナル・サンシャイン

監督ミシェル・ゴンドリー&脚本チャーリー・カウフマンという、「ヒューマン・ネイチュア」のコンビによる第2弾。何を書いてもネタバレになってしまうような物語構成なので内容についてはあまり詳しく書かないけれども、別れた恋人の記憶を消すために科学療法を受けることに同意した主人公が、消え行く記憶のなかで恋人がいかに大切な存在であったかに気づく、という意外なほどストレートなラブ・ストーリーになっている。

ただ厄介なのは物語の大半が主人公の頭の中で起きていることと、話の進行が時間通りになっていないため、一度観ただけでは話の全容がかなり分かりにくいようになっていることで、もちろんこれがこの作品の特徴なのだけれども、2人の「最初の出会い」が2度起きたりするので、ずいぶん頭がこんがらがってくると思う。

主人公を演じるジム・キャリーは今までのイメージと違う、やつれた雰囲気が出ていてなかなかの好演。でも恋人役のケイト・ウインスレットが個人的にはどうもダメなんだよなあ。演技は上手だと思うけど、恋する女性というよりもえらくタフな女性に見えてしまうのは俺だけだろうか。バカそうで実は…のキルステン・ダンストの役回りが良かった。

カウフマンはその昔、フィリップ・K・ディックの小説「暗闇のスキャナー」の脚本を書いた経験があるそうだけど(現在リチャード・リンクレイターが撮影中なのは別の脚本)、消え行く記憶のなかで自分のアイデンティティを求める主人公の遍歴はディックっぽいと思えなくもない。玄人筋の受けはかなり良い作品(imdbでは歴代33位にランクされてる)だけど、やはり話が難解なので日本でのウケはどのくらいのものか。

クリスマス前夜

いよいよクリスマスの前日(こちらはイブはあまり祝わない)なので、休みのあいだの必需品などを入手するためにいろんな店をまわる。DVDレンタルにも行ったら、えらく店が混雑していた。おかげで目当てのタイトルがみんな借りられていたので、「スパイナル・タップ」「トレッキーズ2」「コーヒー&シガレッツ」およびスパイク・ジョーンズのクリップ集を借りてくる。

それからショッピング・モールで大家さん向けのプレゼントとして小さな炊飯器を購入。まあ自分も使えるということで。さすがにショッピング・シーズンのピークは過ぎたのか、火曜日に来たときほど混雑はしていなかった。

帰宅後は早速スパイク・ジョーンズのDVDをざっと観る。クレオグラフィーが奇抜なクリップが多くて面白いけれど、個人的には「ハッピー・デイズ」のシーンと合成させた、ウィーザーの「バディ・ホリー」が一番いい。

ぬかるみ

昨日から降っている雪がずいぶん積もった。こうなると雪をとかすために塩をまくのだけど、おかげで道路がぬかるみだらけになって、気をつけて歩かないとズボンの裾がえらく汚れる。近くのカフェにいくだけでも一苦労だった。