グラント・モリソンがライターのイメージ・コミックスの作品を原作にした、SYFYの新シリーズ。

ニック・サックスはカタブツで有能な刑事だったが、汚職事件に巻き込まれて屈辱的な退職に追い込まれた過去をもち、今はヒットマンとなって自暴自棄な生活をしていた。それでも腕の立つ彼はクリスマスの近づいた晩に殺しの依頼を片付けるものの、その際に狙撃されて救急車に担ぎ込まれる。精神が朦朧とするなかで彼の前に現れたのは、青くて翼を持った陽気なユニコーン、ハッピーだった。ニックにだけ見えて、彼に語りかけてくるハッピーを幻覚の産物だと見なそうとしたニックだったが、ハッピーは彼の知らないことも知っているふしがある。ハッピー曰く、彼はヘイリーという少女のイマジナリーフレンドであり、サンタに扮したサイコ野郎にヘイリーが誘拐されてしまったため、訳あってニックに助けを求めてきたのだという。そんなハッピーはやはり幻覚なのではないかという疑念を抱きながらも、病院から脱出しようとするニック。しかし彼が殺しの相手から聞かされた、財産にアクセルするパスワードを狙って、別の殺し屋たちがニックの命を狙うことになり…というあらすじ。

原作コミックのアートを担当したのが「トランスメトロポリタン」や「ボーイズ」で知られるダリック・ロバートソン。なんつうか下品で暴力的なスタイルを特徴とした人でして、コミックも小汚い格好のニックが人をブン殴っていくという、グラント・モリソン作品にしては比較的異質な内容であったのを記憶している。

その一方でモリソン自身が第1話の脚本を共同執筆していることもあり、話の展開はかなりコミックに沿ったものになっていた。病院でニックを狙う殺し屋なんかはうまく脚色がされて話に厚みが出ているし、「ハードコア・ヘンリー」を彷彿とさせる過激なカメラワークも話の内容によくマッチしている。第1話で原作の4分の1以上を消化しているので、これからはどんどんオリジナルの展開になっていくのかな?

主役のニックを演じるのはクリストファー・メローニ。「ロー&オーダー:SVU」のシリアスな刑事役で知られる役者だが、もともとはコメディ畑の出身ということもあり自堕落なニックがよく似合っている。そんな彼を翻弄するCGのユニコーン、ハッピーの声を務めるのがパットン・オズワルドで、まあオズワルドの出てる作品にハズレはないよな。あとは別の殺し屋役でパトリック・フィッシュラーなども出ています。

まあこの高いテンションをどこまで保持できるかがシリーズ存続のカギなんだろうが、第1話は結構面白かったですよ。これをきっかけにグラント・モリソンの作品の映像化がもっと進まないかな。ロバート・カークマンくらいの扱いは受けてもいいと思うんだが。

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