寒くなった

手袋と帽子がないと外を歩くのがつらい気候になってきた。11月でこれだから、2月とかは相当厳しいんだろう。

朝っぱらに電話があり、以前に申請していた政府運営のESL(英会話)教室への参加はワーキングホリデーのビザでは認められないとのこと。まあ難民や移民用の教室だから、仕方がないといえば仕方ない。1時間6ドル払えば受講してもいいとのことだから、民営の教室よりずっと安いのだが。

昼を近くの中華料理屋でとってから就職のワークショップに向かう。しかし今日のクラスは午前にあったことをすっかり忘れていた。電話のせいで朝早くに起きてたのに何ってこった。仕方ないのでダウンタウンのアウトドアショップを見に行く。5ドル払って会員にならないと買い物ができない店だが、衣服などはずいぶん安い。冬ものはここで揃えよう。カナダのアウトドアショップだけあって、ロッククライミングやカヌーの用具など、かなり専門的なものがあって見てるだけでも楽しい。もうちょっと早く来ていれば、キャンプに絶好の季節だったのになあ。

映画スタジオ観察

トロントに来て住むところも見つかったし、滞在に必要な申請も行ったわけで、だんだんやることがなくなってヒマになってきた。仕事もそう簡単には見つからないだろうし。かといって一日中家にいるのも何なので、トロント南部にある映画スタジオ地区を見に行く。

場所はダウンタウンから南東に位置する所で、どうも大きなスタジオ群が2つはあるらしい。当然のことながらどのスタジオも塀に囲まれてガードされているので詳細は分からなかったが、かなり大きなサウンドステージが建っているのが遠目に見えた。あの中でセットが組み立てられ、撮影が行われているのだろう。聞いた話では現在でも別のスタジオの建設が進められているらしい。前にも書いたようにカナダの映画産業はややスランプに陥っているわけだが、それでも一つの産業として政府がスタジオ建設に助成金を出しているそうな。日本とはそこらへんが違うよな。

トロント3週目突入

トロントに来てから2週間が経過したわけだが、毎日が新しいことの発見なので1日がえらく凝縮されているような感じがして、日本にいたのが遠い昔のような気がしてしまう。大したことがないまま毎日が過ぎていった日本での生活とは大違いだ。ここでの生活に慣れていくにつれ、いずれは時間の進みが早くなっていくのだろうか。

今日はとりあえず就職センターに行き、履歴書などをプリントアウトしてくる。職員の人に映画とテレビ産業に関する資料をもらった。なかなか役に立つかもしれない。昼食はセンター近くのフィッシュ&チップスの店でとる。ちゃんとビネガーが用意されているイギリス式なのはいいけど、やけに油っこくて全部は食べきれなかった。その後は部屋にもどって、就職用の資料の整理などをするが、途中でつい寝てしまう。仕事や運動をしてるわけでもないのに、最近よく眠れるのは、慣れない生活をしているので気がまいってるのだろうか。

就職の電話のかけ方講座

就職センターでまたワークショップに参加する。本来ならば「移民」とか「難民」の肩書きを持つ人が参加するべきワークショップに、ワーキング「ホリデー」で来ている人間が参加するのは何となくバツが悪いのだけれども、タダだし非常に役立つのでまあ許してもらおう。

今回のテーマは「就職用の電話のかけ方」で、これはてっきり「求人欄を見て、人事部に電話をかける際のマナー講座」みたいなものかな、と思ってたら全然違った。なんとカナダには「求人欄などに掲載されていないけれども空いている職」が求人欄に掲載されている職の3〜4倍近くあり(「隠された市場」と云うのだそうな)、その職を得るためにマネージャーに電話して、「仕事は何かないですか」とたずねるのが就職のコツらしい。しかも求職のテクニックとして「受付係や人事部をうまくかわして、マネージャーに直接電話しろ」と教えられたのには驚いた。日本でどこかの課長とか部長に電話して「すんません、仕事ありませんか」と聞いたらふつう門前払いをくらわされるか、ブラックリストに載せられるよな。この他にも「同業種の会社でどこか人を探してるところがないか聞け」とか「直接会ってもらえるように頼め」など、なかなか興味深いテクニックを教えてもらえた講座だった。

これに限らず、とりあえず何かあったら人に尋ねる、というのがカナダの流儀らしいことが何となく分かってきた。そうなると英語が流暢に話せないことは最大のデメリットになるわけで、今後のことを考えると不安になってくる次第である。

履歴書の書き方講座

昨日SINを請求しにいった役所の隣の施設で見つけたパンフレットに、移民の就職補助用のワークショップの紹介があったので午後に行ってみようとする。しかし今日は家に掃除の人が来るからということで、天気が最悪なのに早朝から家を出ないといけないのだった。そのためダウンタウンのカフェなどで時間をつぶすはめに。昼食はチャイナタウンにあるビュッフェスタイルの食堂でとる。4品で3.5ドルという破格の安さなのだが、どことなく怪しげな料理であったりもする。

やっと午後になって就職センターに行き履歴書のワークショップに参加。他の生徒はカナダ人のオバサンと1ヵ月に中国から来たという元教師だけだった。履歴書のスタイルや、何を記載すればいいのかなどについてみっちり教わる。英文履歴書は日本のもの以上に自分をいかに書面でアピールできるかがポイントになるわけだが、それを理解するうえでは非常にためになるワークショップだった。個人的には以前の職場で何の肩書きも持っていなかったことと、リファレンス(前の職場からの推薦状)を(英語で)書いてくれそうな人が誰もいないっというのが、とても不利なポイントになりそうな気がする。まあそれ以前に英語力を鍛えないといけないんだが。