Apr 24

寒波がやってきてやけに冷えきった日だったものの、ダウンタウンでコミックのコンベンションがあったので出かけてみる。

規模はそれなりに大きく、30くらいのブースがあって様々なコミックが大量に販売されていたものの、今日一日だけの開催であり、トロント最大のコミコンは7月くらいに行われるようだ。会場の奥の方では有名・無名のアーティストたちが自分たちのスケッチを披露したり、ファンにサインをしたりしていた。一番の大物は「Xメン」のクリス・クレアモントで、彼の前にはかなりの長蛇の列が出来上がっていた。個人的には「SEAGUY」を描いたキャメロン・スチュアートのサインが欲しかったのだけど、ここも列が遅々として進まない(ファンのスケッチブックにずっと絵を描いたりしてた)ので諦める。彼は5月の末にあるコンベンションにも来るらしい。

会場ではゴールドエイジやシルバーエイジのコミックから最新のものまでが販売されており、その他にも日本のアニメ関連のグッズやフィギュアなどがいろいろ扱われていた。最近はペーパーバックでいろんな作品が読めるようになったので、個人的には大枚をはたいてまで入手したいタイトルって実はあまりなかったりする。とりあえずバーゲンコーナーでウルフマン&ペレス時代の「NEW TEEN TITANS」とかハワード・チェイキンの「BLACKHAWK」が1ドルとか50セントで購入できたので良かったかなと。

ちなみに客層は若者も当然いるものの、中年の男性なんかもずいぶん多かった。アメコミの購読層は30代の男性(含む俺)が多いという事実を考えれば別に驚くことではないけど、日本の客層とはずいぶん違うのかな。
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written by Kingink

Apr 24

かなり遅れての追悼という意味で…という訳でもないが、ビル・マーレーが故ハンター・S・トンプソンを演じた「WHERE THE BUFFALO ROAM」(1980)をDVDで観る。マーレーが「ゴーストバスターズ」以前、つまり比較的無名だった頃に出演した映画で、ストーリー上では主人公を演じているものの、クレジットのトップは相棒のカール・ラザロ(モデルはオスカー・アコスタ、つまり「ラスベガスをやっつけろ」のドクター・ゴンゾ)を演じるピーター・ボイルに与えられている。直接の原作となった記事(「THE GREAT SHARK HUNT」に収録されてるらしい)は未読だが、それなりにフィクションも含まれているようだ。

ストーリーはあってないようなもので、1968年のヒッピー裁判、70年のスーパーボウル、72年の大統領選挙などを背景に、当時「ローリング・ストーン」誌の名物記者だったトンプソンと異端の弁護士であるラザロの巻き起こす珍騒動を愉快に描いていく。酒とクスリでラリってばかりで、ホテルの部屋などを徹底的に破壊していくトンプソンの姿が面白い。面長のトンプソンに比べてマーレーって丸顔すぎる気もするが、周囲の迷惑を顧みずに自分流のゴンゾ・ジャーナリズムを貫くトンプソンの姿をうまく演じきってると思う。

ただトンプソンってその奇行ばかりが注目されがちだけど、ちゃらんぽらんな文章を書いているようで実はアメリカの政策や情勢に関する鋭い観点を持っていたからこそ人気があったわけで、この映画は彼の滑稽な部分だけにしか焦点を当てていないのが残念なとこだ。一応トイレで出会ったニクソンに演説らしきものをぶつ場面もあるのだけど不発に終わっている。テリー・ギリアムの「ラスベガスをやっつけろ」もそうだったけど、トンプソンの文章にある冗談と真剣さの微妙なバランスって、映画だとなかなか表現しにくいのかもしれない。現在は彼の数少ないフィクション小説「ラム酒日記」が「ウィズネイルと僕」のブルース・ロビンソン監督により映画化が進められてるらしいので、そちらに期待しよう。

ちなみに主題歌はニール・ヤングが歌っている。彼は作品中の音楽にも関わってるらしいのだが、なんかサエない曲が多いな…と思っていたら、どうもDVD版はオリジナルやビデオ版に比べて曲が差し替えられてるらしい。使用料の問題によるものだろうけど、元はヤングやジミ・ヘンドリックスの曲などがずいぶん使われていたらしい。何か損した気分。

written by Kingink

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