「それでも夜は明ける」鑑賞


ネタバレにならない程度に感想をざっと。

・その題材や主人公の経験する物事は確かに過酷なものなんだけど、圧倒的な映像美や役者の巧みな演技によって、意外と角がとれて観やすい内容になっていた。あまりクセがなくて歴史もので感動のドラマ、という点では確かにアカデミー好みの作品ではあるな。

・主人公が精神的かつ肉体的な試練を受けるという内容は、監督の前作「シェイム」よりもその前の「HUNGER」のほうに似ていると思いました。

・キャストは豪華なんだけど、いろいろ出過ぎてみんなの出番は比較的短いよ(ファスベンダーは除く)。マイケル・K・ウィリアムスなんて冒頭に出てきたかと思いきやどこかに行ってしまったし。

・ルピタ・ニョンゴの演技は巧いが、アカデミー賞とるほどのものか?マイケル・ファスベンダーのほうがずっと鬼気迫る見事な演技をしていたぞ。

・ポール・ダノはかん高い声でわめくとっちゃん坊やの役ばかり最近は演じてるような。

・そしてプロデューサーもやってるブラッド・ピットはちゃっかりおいしい役を演じてんなあ。

・黒人は当時からaskをaksと発音していたのか?あれヒップホップ文化のスラングだと思っていた。

最初に書いたように良くも悪くもクセがないけど、良い作品ですよ。自国の恥ずべき歴史を描いた映画に賞をちゃんと与えるところが、アメリカの懐の深いところですかね。

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