「The Big Bang Theory」鑑賞

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ここ最近はiTunesストアでのTVシリーズのダウンロードに動きがいろいろあって、NBCが価格面でアップルと衝突して作品を引き揚げ、自分ところのサイトで販売することになった一方で、フォックスは寛大にも新シーズンの作品を5つもiTunesストアで無料配布しているみたいだ。一見すると正反対のマーケティングのようだけど、NBCとフォックスってこんど共同で「HULU」なるダウンロードサイトを立ち上げるんだよな。ここらへんの思惑はよく分からん。NBCが成功すればCBSもiTunesストアからの脱退を考えるとのことで、とりあえずNBCには大コケしてほしいところです。

そんななか、パイロットが無料配布されていたCBSの作品(製作はワーナー)「The Big Bang Theory」という30分シットコムを観てみる。

えー、なんだ、一言でいえば「ゴミクズ」といった感じの作品。

女性に縁のない2人のオタクが住むアパートに、パツキンのおねーちゃんが引っ越してきてそりゃもう大変なことに…という話なんだが、「僕だって友達くらいいるさ、MySpaceに50人くらいね」とか「女の子とオフラインでチャットなんてしたことないよぉ」とか、中学生あたりが考えそうなツマらないジョークが続くだけの内容で、こんなくだらないジョークにいちいち反応してるラフ・トラック(50%くらい水増ししてるな)がとてもうざったい。プロデューサーは「ダーマ&グレッグ」の人らしいけど、オタクたちを見下して笑いをとろうという魂胆が感じられて非常に気に入らない。あんなステレオタイプなオタクなんて今どきいませんぜ。「40歳の童貞男」なんかはオタクに共感できるところがあったからこそ、あんなに面白い作品になったと思うんだが。

あと個人的に致命的だと思ったのが、主人公と友人たちを合わせて4人のオタクが出てくるんだが、それぞれ「おねーちゃんにアタックしたいけど7割くらい諦めてる人」「おねーちゃんにまるで興味ない人」「自惚れておねーちゃんにアタックしてるけど無視されてる人」「緊張しておねーちゃんと口もきけない人」という役割になっていて、要するにおねーちゃんとのケミストリーが感じられる関係になっている人が誰もいないという点。こういうシットコムって「フレンズ」みたく登場人物の掛け合いが重要なはずなのに、男が4人もいて誰もまっとうにおねーちゃんと会話できない状態になってやんの。

まあまだパイロットだから、2話以降はグンと話が面白くなる可能性も否定できないものの、とりあえず俺はもう観る気ないや、この作品。

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