「レディキラーズ」鑑賞

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「ノーカントリー」の前にコーエン兄弟の映画を全部観とこうかとおもって、とりあえずまず「レディキラーズ」から片付けることにする。

そもそもバリー・ソネンフェルドが監督する予定だったというだけあって、別にコーエン兄弟がやんなくてもよかったじゃん、という感の否めない作品。まあ悪い映画じゃないんだが。教会のゴスペルのシーンなんかは「オー・ブラザー!」を彷彿させるところがあるものの、別に話にそんな関係があるわけでもなし、コーエン兄弟にしては全体の出来がメインストリーム的すぎるのではないかと。彼らの他の作品にある、どこかちょっとヒネくれた感じがないんだよな。泥棒たちも自らのヘマで勝手に次々と墓穴を掘っていくので、ストーリーの起伏に乏しくかなり先が読める展開になってしまっているのは残念。

トム・ハンクスの演技は可も不可もなし。尤もこの人の演技が巧いと思ったことは1度もありませんが。むしろ彼の部下を演じるマーロン・ウェイアンズの演技のほうが優れてたかと。あの人は「レクイエム・フォー・ドリーム」でも迫真の演技を見せてくれたわけで、いいかげん他の兄弟たちと手を切って、もうちょっとハクのある映画に出ればいいんじゃないだろうか。

コーエン兄弟のコメディだったら「赤ちゃん泥棒」のほうが断然おもしろい。あとは「ディボース・ショウ」を観なければ。

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