「3lbs」鑑賞

c0069732_23422735.jpg11月も半ばになると、アメリカのどの放送局も人気のない新作ドラマをバシバシと打ち切って代わりにミッドシーズン用のドラマを持ち出してくるわけですが、そのなかの1つ「3lbs」がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

つまんね。

タイトルの「3lbs」というのは人間の脳の重さのことで、要するに医療ドラマなんだが、既にアメリカの大半の批評家が述べてるように、かなり露骨に「ハウス」をパクった作品になっている。体内の病状がCGで表されるとこや、スタンリー・トゥッチ演じる脳外科医の主人公が、天才的な観察眼を持っているものの無愛想な性格のために患者の家族に信用されないところなんかも「ハウス」そっくり。使われてる音楽までが似てる。「ハウス」は主人公の毒々しさがヒュー・ローリーの絶妙な演技に中和されてるところがあるけど「3lbs」の主人公はただ単に無愛想な感じで、そのくせ彼をとりまく病院のスタッフたちの描写はやけにメロドラマチックで、なんかソープ番組を見てるような気になってしまう。それに「ハウス」には患者の病気の原因を突き止めるというミステリー風のプロットがあるけど、こちらは肝心の手術シーンが省略されてて、どういう趣旨の作品にしたいのかさっぱり分からない。

ちなみに主人公自身が脳に不治の病を抱えてるらしいことが示唆されるんだが、そんな伏線がきちんと表面化する前に打ち切られるんじゃないすか、この作品。

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