これも観てなかった00年代の名作。00年代の途中にピクサーがディズニーの子会社になったことで、坊主憎けりゃといった感じでピクサーの作品をちょっと敬遠するようになっちゃったんだよな。でもこれはピクサーのいつもながらのクオリティが保たれた、大変楽しめる作品でございました。
1時間を超すあたりまでは結構ストーリーが予定調和な感じで進んでいてあまり目新しさは感じず、ラストでレストランを継いでハッピーエンドかな…と思っていたらそのあとすぐにレストランを継ぎ、イーゴの挑戦を受けるあたりから話は俄然と面白くなってくる。やっぱりああいう先の読めない展開があると良いですね。
声優に関してはリングイニ役のルー・ロマーノは終始喘いでいる感じで主役にしてはちょっとイマイチかな。あと俺はやはりジャニーン・ガロファロの声がセクシーに感じられんのよ。逆にピーター・オトゥール によるイーゴが良かったな。最後のところは彼がいちばんおいしい役だったような。
ピクサーの作品って他のスタジオのアニメの多くと異なり時事ネタとかセレブな声優に頼らないから何年かあとに観ても古さを感じさせない点が見事ですね。急いで続きを連発して結局誰も観なくなった「シュレック」なんかとはそこらへんが違うんだよな。早く「ウォーリー」も観とかないと。