77歳だと。80年代からアメコミを読み始めた俺のようなファンにとっては、DCコミックスのナンバー2として、社長のジェネット・カーンとともに「ダークナイト・リターンズ」や「ウォッチメン」を世に出した偉い人なんでありますよ。
邦訳もされた「The Greatest Batman Stories Ever Told」の序文によると、喘息で病気がちだった子供の頃に父親が「バットマン」を買ってきてくれたことがきっかけでコミックスに魅せられたそうだが、その人生のすべてをコミックスに捧げたわけで、60年代にはチャールトン・コミックスの編集長としてザ・クエスチョンやブルー・ビートルといったキャラクターが生まれるきっかけを作ったんだよな。またアーティストとしても第一線で活躍した人で、特にインカーとして肉厚なベタ入れを得意とし、ニール・アダムズやジョン・バーンなどの画を映えたものにしてたっけ。むかしイタリアあたりのコミックを眺めてたら、彼のスタイルにそっくりな作品を見かけて驚いたことがある。
会社側の人間としてクリエイターの権利を認めることには否定的な態度をとってたそうだけど、アメコミに多大な貢献をした人であることは間違いない。合掌。