「The Kids Are All Right」鑑賞


キャスト的にあまり興味なかったんでスルーしてたんだけど、皆が褒めてるもんで。でもあまり面白くなかったかな。邦題は「キッズ・オールライト」になるの?

レズビアンのカップルであるニックとジュールズは精子銀行からの精子で妊娠して2人の子供を産み、家族4人で仲良く暮らしていた。しかし子供たちがその精子の提供者であるポールという男性を探し出したことで、4人の生活にポールが関わってくることになり…というプロット。

ストーリーの最大の特徴はもちろんカップルがレズビアンだという点だが、意外とそこはあっさりと描かれていて、差別される描写とかはないし、子供たちも結構普通にそのことを受け止めていたりする。だから内容的には普通のファミリードラマに近いかな。それでも何となく監督(レズビアン)のメッセージみたいなものがセリフのあちこちに感じられて、教育映画を見せられてるような気になってしまったよ。出てくるキャラクターがみんな真面目で、「遊び」のようなものが無いのでストーリーにもクセがなく、どうも無味乾燥な内容になってしまったような。この題材でジョン・ウォーターズが監督してたら相当面白いものが作れていただろうに。

このため役者の演技もあまり印象に残ってないなあ…ジュリアン・ムーアがすっぴんで頑張ってたことくらいですかね。あとやっぱりミア・ワシコウスカって話し方が変なような気がする。かしこまり過ぎてるというか。「アリス〜」のときはそれが合ってたんだけどね。ちなみにサントラのギターはマーク・リボーが弾いてるぞ。

無味乾燥な感じがする一方で欠点とかも特にないので、そういう意味では悪くない映画かも。「どこかやっぱり足りない」のは同性愛者だけじゃなくて、ヘテロであっても子供であっても皆そうなんだけど、それでもみんなが補いあって生活してるんだよ、ということは良く分かる作品ですよ。

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