弱小ネットワークであるUPNで昨年開始され、低視聴率ながらもギーク連中にカルト的な人気を博した少女探偵ドラマ「VERONICA MARS」がやっとカナダで放送されることになったので、さっそく観てみる。 金持ちの子弟と、その金持ちたちに仕える人々の子弟が通うネプチューン高校に通うヴェロニカ・マーズは、1年前までは親が大金持ちのボーイフレンドがいて、友達がたくさんいて、非常に楽しい毎日を送っていた。しかしある晩、ボーイフレンドの妹であり、ヴェロニカの親友だった少女が遺体となって発見されたことから彼女の生活は一転する。ボーイフレンドには突然フラれ、保安官だった父親は事件の捜査ミス(?)のために職を失い、母親は家を出ていってしまう。他にも悲惨な目にあったヴェロニカは、私立探偵となった父親を手伝うようになるが、ある依頼がどうも自分の母親に関係があることを知って衝撃を受け、どんな目に遭おうとも一連の事件の謎を解明しようと誓うのだった…というのが第1話の大まかな話。
金持ちのクソガキどもにバカにされ、教師にも嫌われてる高校生の疎外感がよく表現されてた。でも内容は決して暗いものではなく、むしろヴェロニカが頭脳を使って相手を懲らしめていく、といった比較的明るいトーンになっている。強いて言えば「聖少女バフィー」に似てるところがあるかな。第1話を観た限りでは過去のフラッシュバックが多用されてて話の流れがつかみにくいところもあったものの、次回も観てみたくなるような作品になっている。アメリカのTVシリーズの常として、20代半ばの役者(クリステン・ベル)がティーンエイジャーを演じてるのがちょっとアレだけど、日本で放送してもそれなりに人気が出そうな番組だと思う。