「Switched at Birth」鑑賞


顔も名前も知らない白人のティーンたちがいろいろ出てくるABCファミリーの新作が放送されるようになると、ああ夏が始まったんだなと最近は感じるようになってしまったよ。これもそうした作品の1つ。知ってる顔としては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリー・トンプソンが出演していた。

裕福な家庭に育った女子高生のベイは、学校の科学の実験で自分の血液型が両親のものと適合しないことを知り、不審に思ったので病院で調べてもらったところ、何と彼女と両親は血がつながっていないことが判明する。出産時に病院のミスで赤ん坊が入れ替わってしまっていたのだ。それでは自分たちの赤ん坊はどこに?と両親が探したところ、彼女はダフネと名付けられてシングルマザーに育てられていた。そして2つの家族が出会うことになったが、ダフネは幼少時の病気のため耳が不自由だった…というような話。

こうして運命の出会いをしたダフネとベイはプロのバイクレーサーとなって腕を競い合い…という展開は当然起きず、姉妹同然の暮らしをすることになった2人の生活が描かれることになるみたい。もちろん番組のポイントはダフネが難聴者だということで、実際に耳の不自由な俳優を起用している点は評価できるものの、あまりにも話が政治的に正しすぎて、観ててなんか疲れてしまうのですよ。道徳の授業で見せられたビデオみたいな感じ。ベイの父親がダフネに普通の暮らしをさせたくて聾唖学校から一般の学校に転校させようとするのに対し、彼女が「耳が聞こえなくったって普通の人間よ!」なんて反論するあたりはもうクサくって。

これがライフタイム(女性向けケーブル局)のTVムービーとかなら良かったんだろうけど、TVシリーズとしては長続きできそうな要素がまるで思いつかんなあ。

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