「カンフー・パンダ2」鑑賞


吹替え版を2Dで。吹替えって別に嫌いではないのですが、プロの声優ではない芸能人、特に今回のようなジャニタレに主役やらせる傾向は大嫌いでして、芸能人って続編が出る頃には人気が無くなってたり、今回みたいに不祥事を起こしたりするから起用は避けるべきだと切に願うのです。とはいえ山口達也の吹替えは思ってたよりも良かったけどね。

アニメーションの出来は非常に素晴らしくて、特に花火の描写などはとても美しい限り。しかしやはりストーリーが弱いなあ。欠点は前作とまったく同じで、予言で「選ばれし者が来る!」とか「あなたは○○に倒される!」と言われると最後には当然その通りになってしまうので、話の展開が読めてしまうんだよな。ご存知のように映画やゲームの世界では予言がみんな当たってしまうわけですが、それってネタバレを話のなかでやってしまうようなものかと。

そして結局のところこの予言の成就に向けて話が進んでいくため、どうもストーリーが予定調和気味な感じは否めない。去年の「ヒックとドラゴン」はあれだけストーリーが王道の展開を見せながらも主人公の成長を丁寧に描くことで大傑作となっていたのに、今回は主人公がいつまでもヘタレ気質のままだからどうも感情移入できないんだよな。「ランゴ」なんかは主人公のぶっとび具合が完全に常識を逸していて楽しかったのに、この作品は主人公のボンクラさが単に頭に来るというか。でも節々に挿入されてる細かいジョークはそれなりに面白かったけどね。

前作同様に、平凡なドリームワークスのアニメ作品といった感じ。これだったら「メガマインド」のほうが楽しめたぞ。

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