ショウタイムの新作ドラマ。イスラエルの番組をもとにしたものらしい。
イラクで単独行動をしていたCIAのエージェントのキャリーは、アメリカ軍の捕虜がアルカイダによって「転向」させられたとの話を情報提供者から聞く。それから10ヶ月後、アルカイダによって8年ものあいだ捕虜になっていたブロディ軍曹がアメリカ軍によって発見・救出される。彼こそが転向した捕虜ではないかと直感したキャリーは上司にそのことを伝えるものの、ブロディを英雄とみなす上司たちはそれに耳を貸さなかった。仕方なくキャリーは昔の恩師に協力を頼み、ブロディの家に盗聴器を仕掛けて彼の調査にあたり、アメリカ本土へのテロを防ごうとするのだが…というようなプロット。
キャリーを演じるのはHBOの「TEMPLE GRANDIN」で突如として演技派となった感のあるクレア・デインズで、ブロディ軍曹を演じるのは「Life 真実へのパズル」のダミアン・ルイス。ちょっと豪華なキャストですね。
「ブロディは果たして転向したのか?」というのがストーリー上の大きな謎になっているわけだが、第1話から彼が怪しげな暗号を送ってるらしいことが描かれるなど非常にクロな扱いになっていて、このまま彼がテロ行為に走るのか、それとも何かどんでん返しがあるのかは今の時点では分からんな。有料ケーブル局の番組ということもあって作りは凝ったものになっており、評判もかなり良いみたい。ただし1つの謎でどこまで話を引っ張れるかというのは疑問でして、むしろミニ・シリーズにしたほうが良かったんじゃないかという気がしなくもない。謎を引っ張れるだけ引っ張ってオチをつけられずに総スカンをくらった「THE KILLING」の二の舞にならないことだけを願います。