なぜかimdbで第1話が先行公開されていたABCの新作ドラマ。
おとぎの国では白雪姫を王子様が無事に生き返らせ、2人はめでたく結婚することになったものの、結婚式の途中に悪い王妃が現われ、いずれ災いが起きることを伝えて去っていく。そして2人のあいだに子供が生まれたとき、王妃が2人の城に攻めてきたことから白雪姫は魔法の扉を使って赤ん坊を「我々の世界」へと送り出す。それを知った王妃はおとぎの国自体を「我々の世界」へ持ち運ぼうとするが…。それから28年後、保釈金の取り立て屋をしているエマという女性のところに10歳の少年が訪れてくる。彼はエマがむかし養子に出した実の息子だというのだ。そして彼といっしょにストーリーブルックという小さな町に行くエマだったが、その町ではおとぎの国からやってきた住人たちが人間の姿を借りて暮らしていたのだ。さらに実はエマこそが白雪姫と王子の娘であり、彼女が町にやってきたことで「最後の戦い」への歯車がまわりはじめる…というようなプロット。
ちょっと解説が長くなったけど、分かるかな?ようするにおとぎの国のキャラクターたちが我々の世界に隠れて住んでいるということだよ。これってNBCで始まる「GRIMM」という番組と同じコンセプトなんだが、元ネタはDCコミックス/ヴァーティゴの「FABLES」だよなあ…あっちのTVシリーズ化の話は全然進んでないのに、よく似た話の番組が2つも作られるという不思議さ。まあハリウッドではよくあることでしょうが。
「LOST」のプロデューサーが絡んでるようで、どうも「LOST」ライクな番組として売り出したいみたいだけど、第1話の時点で多くの謎が説明されてるようなので、これからどこまで視聴者を引っ張っていくことができるのかな。小さな町のミステリーという点ではsyfyの「ユーリカ」とか「ヘイヴン」に似た雰囲気があるけど、地上波ネットワークでこうした内容がどこまで通用するんだろう。
主人公のエマを演じるのは「ハウス」のジェニファー・モリソン。他にもランプルスティルスキンの役でロバート・カーライルなんかも出演している。ロバート・カーライルにアメ公どもの脇役を演じさせるのは勿体ないなあ。白雪姫をはじめ出てくる女性がみんな三十路の人たちなのがアレですが、今後はシンデレラとかが出てくるみたい。他に出てくる(予定)のキャラクターはピノキオにゼペットじいさん、ジミニー・クリケットや赤ずきんなどなど。
すくなくとも「GRIMM」よりはずっと面白いし宣伝にも力を入れてるようなのでそれなりに長続きはするかもしれないが、こういうファンタジー色の強い番組がABCでどれだけ人気がでるのかはよく分かりません。