「GRIMM」鑑賞


こないだの「ONCE UPON A TIME」に続いて絶妙なタイミングで始まった、「FABLES」ライクなNBCの新作ドラマ。

舞台となるのはオレゴン州のポートランド。ニックは恋人との婚約を控えた刑事だったが、目の前で女性が怪物に変身するという光景を目撃する。そして彼は末期がんに侵された叔母より、この世には太古の昔より人知を超えた「ブルートバッド」と呼ばれる怪物たちが棲みついていて、グリム兄弟の童話に書かれた魔物たちが実在すること、そしてニックは彼らから人類を守ってきた「グリム」の一族の末裔であることを知らされる。そして赤いフード付きのジャケットを着た女性が誘拐される事件が連続して発生し、事件を調査するニックは犯人がブルートバッドではないかと察するのだが…というのが第1話のプロット。

「ONCE UPON A TIME」に比べるとおとぎ話の設定があまりストーリーに組み込まれてなくて、別にグリム童話の怪物じゃなくてもエイリアンでも何でも良かったんじゃね?といった感じ。90年代に「Xファイル」のあとにわんさか出てきた「超常現象&刑事もの」の番組と同系列の作品か。刑事ものとしても、被害者がiPodで聞いていた曲(なぜかユーリズミックス)を容疑者が口ずさんでいたからって彼の家に突入する展開はどうかと思うぞ。

CGとかもショボいし、これがSyfyチャンネルとかTHE CWで放送されるならわかるが、NBCのプライムタイムでやるにはちょっとクオリティが低いような気がする。去年の失敗作「ザ・ケープ」もそうだけど、NBCはジャンルもののシリーズを作るならもうちょっと本腰を入れないといかんじゃないのかと。アメリカでの評判も「ONCE UPON A TIME」に比べると明らかに悪いし、あまり長続きしそうにない作品。