「ALLEN GREGORY」鑑賞


「マネーボール」などで今をときめくジョナ・ヒルが原案と声優を担当するフォックスの新作アニメ。

金持ちでゲイの父親を持つアレン・グレゴリーは7歳なのに寿司やワインをたしなむマセた少年で、父親のパートナーにホームスクーリングを受けていたものの、彼が仕事を持つことになったために民間の学校に通わされることとなる。しかし当然ながら一般的な子供たちのあいだでアレン・グレゴリーの言動は浮きまくり、彼はさっそく学校のジョックたちの標的にされ…というようなプロット。他にもカンボジアからの養子であるアレン・グレゴリーの妹(姉?)とか、黒人の召使いなどのキャラクターも出てくるぞ。

第1話が本国ではまんべんなく酷評されていたので身構えて観たのだが、そこまで悪くはなかった。面白いかというとそんなことはなくて普通にツマらないんだけど、気分を害するような内容ではないというか。主人公がオバハンの校長先生に恋をする展開はちょっとオエッという感じでしたが。マセた子供の話、という点ではむかしMTVでやってた「ダリア」に似てるかな。あとはいまいち方向性が分からないアニメという点では短命に終わった「SIT DOWN, SHUT UP」に通じるものがあるかも。

アニメーションは流行りのフラッシュ風なんだけど、非常に動きがなめらかであることに驚く。製作会社のBento Boxって「Bob’s Burgers」も作ってるところなのか。声優はジョナ・ヒルのほかにウィル・フォーテとかレスリー・マンなどの有名どころも使ってるんだけど、まあ評判が悪いので長続きしないシリーズだろうなあ。ジョナ・ヒルってセス・ローゲンとかと比べてもまっとな脚本が書ける人ではないような気がするので、普通に俳優をやってたほうがいいのではないと。

ちなみにフォックスはこのあと「Napoleon Dynamite」のアニメ版も製作するはずなんだが、あの映画の印税をめぐってプロデューサーがフォックスを訴えた件ってどうなったんだろう。

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