「Doctor Who: The Doctor, the Widow and the Wardrobe」鑑賞


今年のクリスマス・スペシャル。安心のモファット・クオリティですな。シーズン6はよく出来た話が多かったもののリバー・ソングとサイレンスに関する謎が煩雑になりすぎてスカっと楽しめるようなエピソードが少なかった気がするが、これは今までの話と(殆ど)関係がなくていい息抜きとなる話でありました。

舞台は1940年代のイギリス。トラブルに陥っていたドクターは、通りがかりの優しいママさんに助けられます。その3年後にママさんは戦争で夫を失って寡婦になり、2人の子供をつれて田舎に疎開してくるのですが、彼女たちを迎えたのは恩を忘れないドクターでした。彼はママさんたちの住む家を素晴らしく改修してあげるものの、子供たちに与えるつもりだったプレゼントの箱の中が他の惑星に通じていて…というようなプロット。

エピソード名が指すように「ナルニア国物語」を意識した作りになってるんだけど、後半からの展開は純然たるSF。もうちょっと前半のファンタジーっぽい雰囲気が続いても良かったかな。しかし普通のオバさんが巨大マシンを駆って子供たちを救出するなんて展開が楽しめる番組は「ドクター・フー」くらいのものでしょう。マット・スミスの演技も相変わらず素晴らしいぞ。

ビタースイートな恋物語だった昨年のエピソードほどの完成度ではないような気もするけど、大変楽しめる話でしたよ。続くシリーズ7は来年後半にならないと放送開始されないそうなので、あと半年はドクターの活躍が観られないのが残念なところです。

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