「CAMP」鑑賞


アメリカのテレビとか映画を観ててもよく分からない文化の一つにサマーキャンプがありまして、なんか夏のあいだは全米すべてのティーンが田舎のキャンプ場に収監されるようなイメージを抱いてしまうのですが、実際どれだけの家族がサマーキャンプに子供たちを送るのか、どれだけの期間いるのか、いくら費用がかかるのかなどがよく分からないんだよな。これはそんなサマーキャンプを舞台にしたNBCの新シリーズ。前述の疑問の答えは全く見当たらなかったばかりか、まるでキャンプ場だけがこの世に存在する全てであるかのような描かれ方をしてました。

物語のプロットらしきものも殆どなくて、離婚したばかりでキャンプ場の経営に四苦八苦するシングルマザーを中心に、その息子とか、嫌々ながらキャンプ場にやってきた少年とか、挫折した水泳少女とかの交流が、キャンプ場のまわりの人たちともにまったりと語られている感じ。いちおうキャンプ場にもスクールカーストみたいなものがあって、ライバルのキャンプ場の少年たちとの凌ぎ合いなどもあるものの、The CWのティーン向けドラマみたいにギスギスした人間関係が出てくるわけでもなく、健全な少年少女たちのひと夏の物語、といったところ。

別にそれはそれで悪くはないし、観てて微笑ましいところがあるのですが、全体的にのんべんだらりとしてて無味乾燥であることは否めない。サマーキャンプを舞台にしたシリーズなら、ABCファミリーの「HUGE」のほうがティーンの抱える問題とかもしっかり描いていて面白かったような?例によってエピソード数も削られたようだし、夏の花火のごとくポンッと打ち上げられてシュルシュルと消えていく番組となるでしょう。

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