「フューチャラマ」復活か?

これもまたこないだの「ウォッチメン映画化」とおなじくらい長く続くウワサだけど、「フーチャラマ」の復活の可能性が高まっているらしい。少なくとも原作者のマット・グレーニングとプロデューサーのデビッド・コーエンは希望を捨ててないそうな。 これは「フーチャラマ」のDVDの売り上げと、アダルト・スイムなんかでの再放送の視聴率が好調なため、同じく打ち切られてから復活した「Family Guy」のようなことが起きるのではないか、という希望的観測によるものらしい。シリーズ再開だけでなく、DVDムービーの可能性も無くはないらしい。

ただし重要なのは、「シンプソンズ」や「Family Guy」と違って「フューチャラマ」はグレーニングが製作総指揮の権利(あるいはそれに準じたもの)を保持しているため、放送局であるフォックスが得る利益は「シンプソンズ」なんかに比べて低いという点だろう。だから凡作「マルコム・イン・ザ・ミドル」なんかに比べて「フーチャラマ」はフォックスに冷遇を受けてたわけで、これを考慮すると「Family Guy」よりも復活のチャンスは薄いのかもしれない。

フォックスって出来のいいシリーズをすぐに打ち切ることで悪名高いけど、今シーズンで打ち切りがほぼ確定している「Arrested Development」も、もしかしたらケーブル局のShowtimeで続くかもという噂があるらしい。観てくれる視聴者がせっかくいるんだから、視聴率が低いからってすぐ打ち切らなくてもいいのにねえ。

日本アカデミー賞の優秀賞発表…来年3月最優秀賞決定

日本アカデミー賞なんてハクも何もない賞、受け取っても嬉しいんでしょうか。昔はいちおうアカデミー会員だったけど、各部門で既にノミネートされてる連中(どういう基準でかは知らない)が老害のジジババどもしかいないことと、既に新人賞に選ばれてる連中がチンケなアイドルどもしかいないことに辟易して、まるで投票する気になれなかった記憶があるなあ。 しかもアカデミー会員って映画会社の関係者でほとんど成り立ってるわけで、そうなると当然作品の出来に関係なく、自分の会社に関係がある作品に固定票が流れるわけだから、もう完全に出来レースになってんだよね。

WATCHMEN NOW @ WARNER BROS.

今年もそろそろ終わりだけど、今になってまた「ウォッチメン」映画化のニュースがやってきた。1年に1回くらいこの話って出てくるなあ。 んでもって今回のニュースの内容は、ユニバーサルからパラマウントに映った映画化権が、今度はワーナーに移った、というだけのもの。監督や脚本家はこれから決定されるとのことで、全体的には何もろくな進展はなし。ワーナーはDCコミックスの親会社なので、映画化の可能性が高まったという見方もできるのかもしれないけど。

テリー・ギリアムをはじめダレン・アロノフスキーやポール・グリーングラスといった監督が長年にわたって興味を示してきた「ウォッチメン」だけど、あれだけの長編を2〜3時間の映画にするなんて無理だと思うんだが。ギリアムが気に入ったというサム・ハムのスクリプトも、冒頭はまだしも最後なんてボロボロの結末になってたし。オジマンディアズが単なるマッド・サイエンティストになってんだもん。

でもダレン・アロノフスキーのバージョンはちょっと観てみたかった気がする。

WHERE DID THE ORDINARY PEOPLE GO?

XTCがついに新曲を発表した!!おうおう。いったい何年ぶりなんだろう。 しかも今回はシングルとしては比較的珍しく、コリン・ムールディングがボーカルをとっている。曲の展開もどことなくコリン風で懐かしい。ちょっと反動的(?)な歌詞も彼らしいかな。曲調は「アップル・ビーナス」の頃を彷彿とさせる、ストリングスが効いた感じなので彼のベースがあまり聞けないのが残念といえば残念だけど、これを皮切りにまたアルバムをたくさん出してくださいな。

これに合わせてiTMS USのカタログもずいぶん充実してきたみたい。XTCってデモ・トラックとかシングルB面とかに隠れた名曲が多いものだから、こうして過去のライブラリが容易に購入できるようになるのはファンにとって非常に嬉しいのです。とりあえず「Meeting Place」の12インチ版のB面に入ってた「Troubles」とか、ゲームのサントラに提供された「Cherry In Your Tree」、ファンクラブ限定のカセットテープに収録されてた「Everything」などといったレアな名曲がまた聞けるようになるのを切望するばかりです。

「EXTRAS」鑑賞

英国BBCの大傑作コメディ「THE OFFICE」で一躍有名になったリッキー・ジャーヴェイス&スティーブン・マーチャントの新シリーズ「EXTRAS」のシーズン1を鑑賞する。 タイトルから分かるように映画のエキストラの世界を舞台にしたシリーズで、ジャーヴェイスが演じる主人公アンディは役者になることに憧れて、銀行員の職を捨ててまで映画界に入ったものの、エキストラばかりやらされて一行の台詞もろくにもらえない毎日を送っている。彼はどうにかして大きな役をもらおうとプロデューサーやスターに接近するものの、逆にトラブルを招いてしまう…というのが各エピソードの大まかな内容。これに彼のエキストラ仲間で、いつも撮影現場でいい男を見つけようとするマギーという女性の話が絡んでくる。

アンディとマギーの他にも、マーチャント演じるひたすら無能なエージェントとか、アンディのライバルなんかが準レギュラーとして登場するけど、「THE OFFICE」に比べるとレギュラー同士のやりとりの面白さは少ないかな。その代わり毎回、撮影中の映画のスターや監督役としてベン・スティラーやサミュエル・L・ジャクソンなんかがゲスト出演して、本人の役を奇妙に演じるのがシリーズの大きな特徴になっている。尼さんの格好をしてテレフォン・セックスを教示したがるケイト・ウィンスレットとか、企画中の映画のプロット(自分が超能力者で、周りの女性の服がすべてずり落ちてしまう、という滅茶苦茶なもの)を真面目に語るパトリック・スチュワートの姿が面白いのなんのって。特にスチュワートは「スタートレックTNG」までネタにするものだから、俺の頭の中ではピカード艦長のイメージがガラガラと崩れていきましたよ。

ラフ・トラックがなくて、気まずいシチュエーションで笑いをとるスタイルなんかは「THE OFFICE」と同じなんだけど、主人公のアンディはデビッド・ブレントよりもずっと地に足のついたキャラクターだし、役をもらえないエキストラたちの苦労とか、人気の盛りを過ぎたスター(特にイギリスのローカルな有名人)の悲哀なんかがストーリーに含まれていて、意外にもドラマ色が強い内容になっている。「THE OFFICE」がドラマのあるコメディだったとしたら、こっちはコメディのあるドラマといった感じかな。自分もエキストラをしたことがあるので、主人公たちにはちょっと共感してしうまうのです。

どうしても「THE OFFICE」と比較すると劣っているように感じられる「EXTRAS」だけど、「THE OFFICE」もシーズン2およびクリスマス・スペシャルがあったからこそ、あそこまで素晴らしいシリーズになったわけだし、とりあえずシーズン2が始まったらまた観てみよう。ちなみに今度はマドンナやブラッド・ピットが出演をウワサされているとか。