マイケル・ムーアの新作


あ、俺まだ「シッコ」観てないや。

まだ題名も決まってない映画を、ティーザーに1人で出演して宣伝するだけのツラの厚さを持ってるのはムーアくらいのものだろう。最近ではその傍若無人さから右翼に叩かれ左翼に疎んじられる存在になったが、もともと山師的なところは多分にあった人なんだよな。それが「コロンバイン」でアカデミー賞とって「911」で真剣になっちゃったから変な具合に大御所になってしまったわけで。新作のテーマは経済ということでまた真面目な内容になるかもしれないけど、「Awful Truth」でやってたような、金持ちをおちょくるようなゲリラ的撮影を再びやってほしいところです。

しかし「シッコ」の直後は「俺は野菜と果物でダイエットに成功した!」みたいなことを豪語してたけど、しっかりリバウンドしてんじゃん。

「2081」トレーラー


カート・ヴォネガットの傑作短編「ハリソン・バーゲロン」が「2081」という25分の短編映画として映像化されたそうな。もっとも1995年にもTVムービー化されてたそうですが。

原作はあらゆる人々の才能を抑制することによって差別が撤廃された2081年の未来を舞台にした、ヴォネガットのなかで比較的異色な短編で、例えば力のある人には重りがつけられ、美しい人には醜い仮面がかぶせられるという処置を施すことで人類みんなが「平等」になった社会が、あの作家独特のペーソスとサタイアに満ちた文体で描かれてたんだよな。

トレーラーを見る限り映画ではディストピア的な部分が強調されてるようだけど、結構よく出来てそうなので観てみたいな。オンライン公開とかされないんだろうか。

しかしこの短編とかが収録されていた「モンキー・ハウスへようこそ」っていま絶版なんですね。ヴォネガットの本が絶版になっているなんてちょっとショックではある。

デビッド・キャラダイン死去

バンコクで首つり自殺?なんだそれ?

「燃えよカンフー」のえせ東洋人のイメージが強くて決して好きな役者ではなかったけど、それなりに由緒ある役者一家の出身だったんだよな。俺にとっての彼の代表作っていったら何だろう。「キル・ビル」でないことは確かだし「明日に処刑を…」でもないよな。やはり「デスレース2000」のフランケンシュタイン役がいちばん印象に残ってるかな。

合掌。

追記:あーそうだ「空の大怪獣Q」にも出てたっけ。

「ジョナ・ヘックス」のセット写真

撮影は着実に進んでいるようで。原作だとヘックスの右目はもっと色違いなので、後からCG処理するのではという推測も飛び交っているみたい。

まあセット写真からは何も判断できないけど、ジョシュ・ブローリンは手堅い演技のできる俳優だと思うので、ぜひコテコテの血なまぐさいウェスタンを期待したいところです。

「BAD LIEUTENANT」トレーラー


「もっと撃て。奴の魂が踊ってる」って、これはコメディなのか?

ニコラス・ケイジって駄作ばかりに出ているようで、たまに「アダプテーション」とかで素晴らしい演技を見せつけたりするから侮れないんだよな。最近は「困惑する中年オヤジ」の役ばっかりやってるような気がするけど、それがドラマではなくコメディだったらまだ結構いい線いける人なんじゃないかと。「ウィッカーマン」とかはドラマのはずがコメディになってたようですが。

とりあえずヘルツォークは俺にとって神なのでぜひ観たい映画なのですが、日本では劇場公開されるのかね?前作「RESCUE DAWN」はクリスチャン・ベールが出ていながらもやっとDVDスルーで発売される次第だからなあ。