こないだ衝動的に近所の図書館に例の「審理」を予約したら微妙なタイミングで貸し出し可能通知が来て、さらに微妙なタイミングで借りてきてしまった。なんかアダルトビデオを借りるよりも恥ずかしかったような。しかも渡されたのはVHSテープ!この時代にVHSを作っているところがあったのか!政府の資金力を見くびっていたよ。
VHSデッキを押し入れから出して接続するのも面倒なので、観ないで返却しようかなあ…。図書館だと視聴覚資料の返却は目の前で詳しく調べられるので、さらに恥ずかしい思いをするのかと今から心配。
こないだ衝動的に近所の図書館に例の「審理」を予約したら微妙なタイミングで貸し出し可能通知が来て、さらに微妙なタイミングで借りてきてしまった。なんかアダルトビデオを借りるよりも恥ずかしかったような。しかも渡されたのはVHSテープ!この時代にVHSを作っているところがあったのか!政府の資金力を見くびっていたよ。
VHSデッキを押し入れから出して接続するのも面倒なので、観ないで返却しようかなあ…。図書館だと視聴覚資料の返却は目の前で詳しく調べられるので、さらに恥ずかしい思いをするのかと今から心配。
今週末にアメリカで公開されるSF映画「District 9」のニール・ブロムカンプ監督による、同作品の原型となった短編映画。南アフリカにエイリアンの居住区が作られ、周りの住民と一発触発の雰囲気になって…という設定は「District 9」とほぼ同じらしい。冒頭のバイオ・スーツ対警官の場面を観ると、ピーター・ジャクソンがなぜブロムカンプに「HALO」の劇場版を監督させたかったのかが分かるような気がする。
「District 9」はずいぶん前評判が良いみたいで、ブロムカンプにも注目が集まっているらしい。ネット上にあった彼の作品をいくつか観てみたけど、すごいですねこの人。「Tetra Vaal」なんかを観る限りでは日本のアニメにも影響を受けてそうだけど、既に独自のスタイルを確立しているというか何というか。「Yellow」なんかの出来には圧倒させられる。疑似ドキュメンタリーのスタイルばかりを使っているようで、「Tempbot」ではコメディーっぽい要素を取り入れていたりと、なかなか幅広い演出ができるみたい。今後の活躍が期待できる監督の1人だろう。
で、肝心の「District 9」はいつ日本で公開されるんだろう。

近所の図書館でたまたま手にして、「あ、これ読まんとあかんな」と直感した本。タランティーノなども受講したらしい「2日間で学ぶ映画学校」という講義をを行っているダブ・シモンズという人が、アメリカでの映画の作り方、特に低予算映画の製作方法について51章にわたり各ステップを細かく説明していく内容になっており、役立つアドバイスがあちこちに散りばめられている。いくつか例をあげると:
・映画のプロデューサーになるのに、才能はさほど必要ではない。必要なのはまず脚本、それから資金、そして交渉力などと続く。
・新人の脚本は最高傑作のものでないと、ハリウッドでは見向きもされない。
・資金の調達には「歯医者」に話をもちかけろ(金持ちだから)。
・スタッフには食事を存分にふるまえ。
・俳優は俳優組合の規程料金よりも安く雇うことができる。
・ロケ地の住人とのトラブルには100ドル札を握らせろ。それ以下では効果なし。
などなど。これらに加え、機材のレンタルの方法やスタッフの雇いかた、法的手続き、映画祭のエントリー、さらにはメジャースタジオとの契約交渉のやり方など、映画製作に関するあらゆる事柄が作者の体験をもとに分かりやすく説明されていく。あくまで映画製作というのはビジネスであり、どのような手段をとればコストを削減できるかが実によくわかる本。
その一方で、これを読むと日本で映画を作ることがいかに難しいかが痛感できる。だってドリーをどこで借りれるかとか、撮影監督をどこで雇えるかなんて、一般の人にはさっぱり分からないでしょ?あと俺は日本の映画でよく見受けられる「○○製作委員会」というのが大キライでして、いくつかの企業が金を出し合ってるだけだから映画の製作全体を管理できる人が不在になりがちで、だから監督や脚本家のナルシシズムが暴走したような作品ばかりが作られてるんじゃないかと。やはり映画には全てをまとめられるプロデューサーが必要だと、この本を読んで実感した次第です。
ただしこの本を読めば誰でもハリウッド映画が作れるのかというとそうではなくて、前述したようにここに書いてあるノウハウは日本では全然通用しないし、アメリカに渡って映画を作ろうとしても、この本を日本語で読んでる時点で語学力が失格かと。あと記されているハリウッド・スタジオなどの連絡先の情報が結構古いことにも注意。ただし最後の章あたりで書かれているように、近年のデジタル技術の進歩とインターネットの普及のおかげで、日本にいてもネットを通じて海外に自分の作品をアピールすることは容易になってきたのかもしれない。
映画製作のハウツー本として以上に、アメリカではどのように映画が製作され、それがどのようなビジネスになっているかがよく分かる、非常に興味深い本であった。
今年のコミコンも無事終了し、相変わらずコミックとは関係ないことばかりが話題になったようですが、個人的にいちばん興味をひかれたのは「V」のリメークでも「アバター」でもなく、「トロン」の続編「TRON LEGACY」のティーザーかと。実は昨年のコミコンで既に公開されてるんだけどね。あらためてHD画像で見ると非常に期待できそうな出来。やはりジェフ・ブリッジスが前作に続いて出ているところがツボだな。
ただ1982年に公開された前作は、今から見るとチャチなCGしか使っていないものの「コンピューターの中の世界」というセンス・オブ・ワンダーを存分に体験させてくれた名作で、あれを見てCGに興味を持った人も多いと聞くけど、今みたいにCGで何でも出来てしまう時代だと、もはやそういうインパクトは無くなってしまったのかもしれないですね。
あとライトサイクルはやはり直角に曲がらなきゃ。
数多あるコミック・コンベンションのなかでも最大のものであるサンディエゴ・コミコンが来週開催されて十数万人の来場者が見込まれてるそうだが、ここ数年はむしろコミックのコンベンションというよりも、ハリウッドのスタジオなんかが新作のSF映画やテレビ番組を初公開するような、ギーク向けの映像見本市という風潮が強まってきているらしいんだよね。
これに合わせて出演者などがゲストとして続々来場し、ギークどもはそれを観て狂喜するわけだが、あくまでもコミコンでの評判というのは特定の観客のあいだのものであって、一般の市場でもそれが通用すると思ってはいけないよ、という記事がVARIETY誌に載っていた。最近の「ターミネーター4」や「ウォッチメン」がコミコンでの評判にもかかわらず興行成績が悪かったことをふまえたうえでの記事らしい。
まあ確かにコミコンに行くような客というのは特定の趣味や嗜好を持った人たちであって、彼らが一般社会を代表しているとは考えにくいわな。日本でもコミケで人気があるマンガと一般で人気があるマンガは異なっているんじゃないの?そもそもそうした嗜好をもった人たちのあいだで評判を得ておいて、それを一般市場での宣伝材料に使おうというのがスタジオ側の魂胆であったわけで、それを今になって「コミコン人気は信用できないよ!」なんて言われても、ねえ。作品の不出来を観客のせいにするなよ。出来の良かった「ダークナイト」なんかは一般市場でもちゃんとヒットしたじゃん。
ちなみに記事中でも言及されてるけど、こうしたギーク間での人気を煽り立てている人物にケヴィン・スミスがおりまして、奴とAintItCoolのハリー・ノウルズは煽り文句が多くて言ってることが信用できないんだよな。どちらもギークにとって貴重な存在であることは間違いないのですが。