帰国

本日の早朝に帰国。あー疲れた。やはり非英語圏は店の看板とか見ても書いてあることが分からんし、何か損しているようでイヤだな。ホテルのフロントともろくに話が通じないし。フランスの自国語を大切にする方針は非常に結構なのですが、観光地くらいもっと英語の標識とかを増やさないと外貨獲得につながらないんでしょうか。そういえばモントリオールも似たようなもんだったかな。トロントだと食べ物の包装とかには英語と仏語の説明が両方されているのに、ケベックは仏語だけになるんだよね。

帰りのフライトは酒飲んで寝てたので、見た映画は2つだけ:

「In Bruges」
ブリュージュに謹慎状態になった殺し屋2人(ブレンダン・グリーソンとコリン・ファレル)が主人公のブラック・コメディ。ブラックさの度合いが強すぎるのが気になるけど、そこかしこに爆笑できるセリフがありそこそこ楽しめる。劇作家が脚本・監督した作品だけあって小ぢんまりした逸品という感じ。ウィキペディアによると「赤い影」へのオマージュが多分に含まれてるそうですが、まるで気づきませんでした…。

「カンフー・パンダ」
最初の15分くらいでその後の話の展開がすべて分かってしまうのが痛いが、まあ予定調和という見方をすればよく出来た作品かと。でもこの無難な脚本とセレブな声優陣という路線をとる限り、ドリームワークスのアニメはピクサー作品を超えることは永遠にできないだろうな。

あと「インディ・ジョーンズ」の最新作も観たけど、老体に文字通りムチ打ったハリソン御大があたふたするだけの展開に飽きて途中で放棄。

おフランスより

いまフランスの某所にいるのでございます。12時間超のフライトは意外と楽だったものの、やはり長旅であった。話に聞いていたよりも気候は温暖で暑いくらい。円高でも物価(特に食料品)は高く感じられる。スーパーマーケットとかが近くにまるで見当たらないんだけど、地元の人たちはどこで買い物してるんだろう。

とりあえずフライト中に観た映画の感想をいくつか:

「インクレディブル・ハルク」
アン・リーのやつはそれなりに良作だったけど、こっちのやつもそれなりに上手く出来ている。プロットは単純だけどね。ハルクが追われて、暴れて、逃げての繰り返し。あとティム・ロスのキャラクターがアボミネーションになる理由付けが弱いような?怪物化してハルクを襲わずに一般人を襲ってどうするんだよ。主人公が「コーフンするといけないから」といって恋人と寝れないところは情けなくて同情するけど。

「ハンコック」
シャーリーズ・セロンがXXになってから話がガクンとつまらなくなる。伏線も何もなく行き当たりばったりな脚本には難あり。普通にスーパーヒーローもののパスティーシュに徹してれば良かったのに。

「ゲット・スマート」
テレビ版の「それいけスマート」のノリを期待してはいけないのは分かるんですがね。あっちがコメディ9割だとしたら、映画版はコメディ3割、アクション7割といった感じで、そこそこ良質のアクション映画をくだらないジョークでダメにしてる印象あり。アン・ハサウェイは嫌いじゃないですが、エージェント99はテレビ版のほうがずっと可愛かったぞ。

「ベイビー・ママ」
1つのネタを薄く引き延ばしてる感はあるものの、ティナ・フェイやエイミー・ポーラー、グレッグ・キニアなど役者陣が充実してるのでそれなりに楽しめる。日本では禁止されてる代理母出産の予備知識が必要ですが。

「W.」新トレーラー

まさかトーキング・ヘッズで来るとは。これ観る限り、どう考えても公平な映画にはなってなさそうだよなあ。

殆どの出演者が実物に似てない仮装大会となっているなか、チェイニー役のリチャード・ドレイファスだけ本物そっくりなのがちょっと不気味ではある。

アロノフスキーの新作

ベネチアで金獅子賞か。へえ。

今までの作品とはずいぶん違ったものになってるみたいだけど、評判はいいので期待したいところ。

ちなみにこの映画の脚本家は「オニオン」の元スタッフ。「The Onion Movie」の脚本書いた人の作品が国際的な評価を受けようとは、誰が想像できたことかしらん。

トレーラーの声の人

アメリカの映画のトレーラー(予告編)のナレーションって、「ポケモン」みたいな作品でもやけにドスのきいた声が使われていて、なんでみんな同じように聞こえるんだろうと昔から不思議に思っていたのだが、何のことはない、単にみんな同じ人がナレーションをやっていたからだったのか!

それがドン・ラフォンテーンという声優さんなんだそうだけど、こないだ他界してしまったそうな。残念。でもトレーラーのスタイルを確立させた人だから、今後も彼の声を真似たナレーションが多様されることになるんだろうな。