ゴールデングローブ賞ってそんなに偉いのか?

なんかいつの間にかゴールデングローブ賞の授賞式をやっていた。日曜にやるもんだと思ってたけど、きょうはアメリカでは祝日なのか。とりあえずヒュー・ローリーが受賞したそうで、めでたしめでたし。あと「グレイズ・アナトミー」のどこが面白いのか理解できる方は教えてください。

ゴールデングローブはアカデミー賞に比べてハクがない(要するに誰も重要視しない)ところと、テレビ作品もいっしょに表彰するところが個人的には好きなんだが、有名なわりにはけっこうウサンくさい賞なんだよね。投票を行うハリウッド外国人記者協会なんて会員が100人もいない団体で、しかもれっきとした映画評論家がいるわけでもなく、映画に関する記事を4つ書いて掲載されればその年の投票権が与えられるというお粗末なもの。しかも一流の雑誌に記事が掲載される必要はなく、そこらの地方紙でもいいんだとか。さらに聞いた話では会員権は世襲制であり、ごく限られた集団が協会の特権にありついてるらしい。なんでこの協会がハリウッドでここまで力を持つようになったかは不明だが、映画会社も当然彼らに自社の作品に投票してもらいたいから、パーティーとかに招待していろいろもてなしてるみたいだ。悪名高いところでは、ピア・ザドラの金持ちの夫が彼らを贈り物で買収して、彼女に新人賞を与えさせたなんて件があったわけで、それ以来さすがに贈り物は花やシャンペンくらいに制限されたらしいが、それでも十分な贈り物だよな。

まあこんな連中が投票してるからって、何千人もが投票するアカデミー賞よりも見る目がないかというと必ずしもそうではないんだが、何にせよ映画の賞なんてあてにせず、自分の好みで映画を見ればいいじゃんと俺は思うのです。

「ファンタスティック・フォー」続編のティーザー

公開されてた。まだ「1」を観てないのに続編について書くのもなんですが、シルバー・サーファーの出来は思ってたほど悪くはない。でももちろん原作のファンにとっては「ギャラクタス御大は出てくるのか?」というのが大きなポイントになるわけですが。 しかしやはり主人公4人はみんなミスキャストだと思う。

「Santa Claus Conquers the Martians」鑑賞

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キリスト教徒じゃないし、どうせ一緒に祝う相手もいないので個人的にクリスマスとはまったく無縁なのですが、ちょうどいい機会だと思って「Santa Claus Conquers the Martians」(「サンタクロース、火星人を征服する」)なるB級映画をarchive.orgよりダウンロードして観る。これはその出来のヒドさからカルト的人気を誇っているSF映画で、実際にIMDBの最低映画ランキングでも現在82位につけている作品。ピア・ザドラのデビュー作だというのも非常に象徴的ではある。 話の舞台となるのは当然ながら火星。ゆとりのない生活によって子供たちが暗くなってしまったことを心配した火星人のリーダーは、子供たちが見ていた地球のテレビからサンタクロースのことを知り、火星に連れてきておもちゃを作らせることを計画する。そして火星人たちは地球の子供2人と一緒にサンタクロースを誘拐してくるのだが、リーダーの考えを快く思わない一部の火星人のためサンタの身に危険が迫る…。というのが主なストーリーだったっけな。とにかくつまらないんで、観てるうちからストーリーをどんどん忘れていってしまったぞ。

セットこそある程度はちゃんとしてるものの、ストック映像が長々と使用されてたり、ハリボテ同然のシロクマやロボットが登場したりと、内容はとにかく安っぽい。これに加えてストーリーがやたら間延びしてるうえ、白痴のごとくホウホウホウと笑うサンタの演技があまりにも下手で実にお粗末。火星を冷戦時のソビエトのアナロジーとする見方もあるみたいだけど、そんな奥の深い作品じゃありませんぜ。タイトルからは、もっとサンタが火星人をこてんぱんにやっつけるような話の展開を期待してたんだけどね。

こんな映画を観るよりも、来年はもうちょっとマシなクリスマスを過ごしたいものです。

Oscars, Golden Globes cancel gift baskets

アカデミー賞の授賞式とかで出席者に配られていたギフト・バスケットが今回からなくなるんだとか。 いいことじゃないの?いつだったかのアカデミー賞でのギフト・バスケットの中身をエンターテイメント・ウィークリーで見たことあるけど、iPodやら香水やら宝石やら、とんでもなく豪勢なものが詰まってたっけ。役者がみんな金持ちだとはぜんぜん思わないが、アカデミー賞に出席するような連中はそれなりにセレブな奴らが大半なわけで、そんな人たちに豪勢なプレゼントをあげるのって何か変だよね。

ギフトが中止になった直接の原因は税金の対象になるからという問題らしいけど、エドワード・ノートンが「貧困層の年収に相当するような額のプレゼントを、金持ちにあげるのはバカげてる」とかなんとか文句を言ったことも影響してるらしい。おお、偉いぞノートン。

「GNOME」鑑賞

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こないだの「DEALBREAKER」と同様に、「グラマー」誌が企画した短編映画である「GNOME」を観てみる。これもiTunesストアで無料で入手したもの。

「DEALBREAKER」は「セックス&ザ・シティ」の粗悪なパクリみたいな作品だったけど、こちらはその「SATC」の脚本を書いてたジェニー・ビックスなる女性が脚本と監督を担当した作品で、結構面白かった。

主演は「ギルモア・ガールズ」のローレン・グラハムで、とある主婦がひょうなことからクロスドレッサーの3人組の車に相乗りすることになり、彼らの話を聞きながら家まで送ってもらうというもの。短いながらもロード・ムービーの雰囲気があっていい。相変わらずスタッフがやたら多いのが理解できないけどね。これぐらいの作品だったら裏方が10人もいれば作れそうな気がするけど。