日系俳優マコ・イワマツさん死去…72歳、食道がん

マコ死す。 ペキンパーの凡作「キラー・エリート」(ちなみに駄作は「コンボイ」)で何もしない主人公のジェームズ・カーンを尻目に孤軍奮闘していた姿が強烈であった。そして「ロボコップ3」のカネミツ!あの映画は何気にフランク・ミラー色が炸裂していて、個人的にはシリーズ最高だと思うのです。

しかしパット・モリタも既に亡きいま、ハリウッドで「賢い日本の老人」というステロタイプを演じられる役者は誰だろう。ジョージ・タケイはいつまでたっても童顔だしなあ。

DOOM PATROL, DEADMAN TO THE BIG SCREEN

またアメコミの映画化の話。DCのカルト的作品「ドゥーム・パトロール」と「デッドマン」が映画化されるらしいぞ。なかなか渋いところをついてきたなあ。「デッドマン」はギレルモ・デル・トロが関わるかもしれないというので期待できるかな。 で肝心の「ドゥーム・パトロール」は…?あれって関わった作家によってえらく毛色が違う内容になっているので、どこらへんの路線を狙うんだろう。サイケな感じのオリジナルとか、ポストモダニズムを大胆に取り入れた大傑作グラント・モリソン版とか、相変わらずダメダメだったジョン・バーン版とか、いろいろあるんだよね。でもプロデューサーがアキヴァ・ゴールズマンらしいので、ものすごく期待できそうにないかも。

「暗闇のスキャナー」一部鑑賞

リチャード・リンクレイターによる、フィリップ・K・ディック原作の映画「暗闇のスキャナー」の最初の20分ほどが無料で公開されてたので早速観てみる。 なかなか原作に忠実そうな出来。あの原作には70年代の刑事映画(「フレンチ・コネクション」とか)みたいな雰囲気が似合うかなと思ってたけど、ロトスコーピングによるアニメーションもそんなに悪くなさそうだ。全体的にどことなく不気味な感じがするのがいい。スクランブル・スーツが原作そのままなデザインになっているのはアニメの強みか。いかにもマンガ的な「空想ふきだし」には賛否両論あるだろうけど。ロリー・コクレーンが、同じくリンクレイター作品の「バッド・チューニング」とほとんど同じようなヤク中を演じてた。あと相変わらずロバート・ダウニーJr.は演技うまいなあ。

ちなみに「スキャナー」はサンリオ文庫版を前に読んだんだけど、その後に創元から出た山形浩生の訳のやつはヒドかった。なんかとりあえず口語訳にすればいいじゃん、みたいな調子で全編が訳されてんだよね。相変わらず本人は自信満々で、こんど浅倉久志訳が出たのには文句タレてるみたいだけどさ。