ニール・ヤングの新作

「大統領を弾劾しよう」なんて露骨なタイトルの曲が収められた、ニール・ヤングの新作アルバム「LIVING WITH WAR」が発売前にネット上で全曲ストリーミング試聴できるようになっている。 このアルバムは最初から最後まで反イラク戦争のメッセージに満ちたプロテスト・アルバム。ヤング自身はカナダ人であることから、例によってフォックス・ニュースなんかでは「アメリカ様をケナすんじゃねえ」と叩かれてるみたいだけど、ヤングが政治的な内容の歌を歌うのなんて昔からやってることでしょ。70年代に州兵が大学生を射殺した事件を扱った「オハイオ」とか。アルバムの最後に「AMERICA THE BEAUTIFUL」のゴスペル・バージョンなんかがあるのは流石にクドいような気もしなくもないけど、なんせタダですから時間があれば聴いてみてください。このサイトで試聴できます

同世代のロッカーたちがどんどん日和ってくのに比べて、相変わらず怒りと熱意を込めた歌を作るヤングってカッコいいなあ。

ジャド・フェアー ライブ鑑賞

唯一無二のバンド、ハーフ・ジャパニーズの中心人物であるジャド・フェアーのライブを観てきた。渋谷に行くのなんて2年ぶりくらいだから、えらく道に迷ったぞ。

ジャドといえば黒髪のモジャモジャ頭と牛乳瓶メガネがトレードマークだったような気がするけど、今回はメガネなしで髪の毛が亜麻色になり、中年太りも少し入ってまるで別人のようだった。ステージに上がってきたときなんか、外人の前座バンドが登場したのかと思ったくらい。やがて喜々として歌いだす姿を見て、あれってもしかしてジャド?と分かった次第です。チンチクリンな体型だとも思ってたけど、実際は肩幅が広くて身長もそこそこあったかな。全体的に年とって垢抜けた感じがしてたみたい。

そしてハーフ・ジャパニーズが基本的にギター・バンドなのに対して、今回はブームボックス兼ダンサーの男性と、その細君らしきパワーブック使い(アダルト・ロデオというバンドの人たちらしい)を従えたトリオで、ジャドはボーカルのみという実に不思議な編成。それでハーフ・ジャパニーズやダニエル・ジョンストンの曲を歌ったり、客席に入ってアカペラで歌ったりと、文字通り歌って踊るライブだったのでした。最近のジャドはこの手の音楽に興味があったのか。例のチューニングをバラバラにして弾くギター演奏(彼はコードをまるで知らない)も1曲披露してくれたけどね。才能やテクニックとはまた別の次元において、実に楽しそうに歌うジャドの姿がよかったなあ。最後にはしっかりハイタッチしてもらって、Tシャツも買ってきました。

ちなみにライブの客層がずいぶん若かったような気がする。最近の若者もハーフ・ジャパニーズを聴いたりするのかな。

Wonder Stuff star killed

ワンダースタッフの元ドラマー、マーティン・ギルクスがバイク事故で死亡したとか

個人的にはワンダースタッフの3枚目「ネヴァー・ラブド・エルビス」は、ニルヴァーナの「ネバーマインド」にも劣らない90年代前半のフェイバリット・アルバムなのであります。性格に難のあるボーカルのマイルス・ハントに代わってバンドを支えた人物であり、そして何よりも平然とした顔をしながらもやたら手数の多いドラミングをタコのようにスタタタタと叩くスタイルは、学生時代の自分をえらく楽しませてくれたものです。まだ41歳だったとは。

合掌。

WHERE DID THE ORDINARY PEOPLE GO?

XTCがついに新曲を発表した!!おうおう。いったい何年ぶりなんだろう。 しかも今回はシングルとしては比較的珍しく、コリン・ムールディングがボーカルをとっている。曲の展開もどことなくコリン風で懐かしい。ちょっと反動的(?)な歌詞も彼らしいかな。曲調は「アップル・ビーナス」の頃を彷彿とさせる、ストリングスが効いた感じなので彼のベースがあまり聞けないのが残念といえば残念だけど、これを皮切りにまたアルバムをたくさん出してくださいな。

これに合わせてiTMS USのカタログもずいぶん充実してきたみたい。XTCってデモ・トラックとかシングルB面とかに隠れた名曲が多いものだから、こうして過去のライブラリが容易に購入できるようになるのはファンにとって非常に嬉しいのです。とりあえず「Meeting Place」の12インチ版のB面に入ってた「Troubles」とか、ゲームのサントラに提供された「Cherry In Your Tree」、ファンクラブ限定のカセットテープに収録されてた「Everything」などといったレアな名曲がまた聞けるようになるのを切望するばかりです。

80年代は遠くなりけり

ふとしたことからウィキペディアの「イギリス人の歌手」のカテゴリを閲覧してたら、ハワード・ジョーンズとかヘイゼル・オコナーとかリック・アストリーとか、懐かしい名前がいろいろ並んでいた。しかもみんな自分の公式サイトを持っていて、けなげに新譜を出したりしてるらしい。買う人いるんだろうか。 他にもカースティ・マッコールとかブームタウン・ラッツとか、鬼籍に入った人とか解散したバンドの公式サイトも存在してるみたいで、なんか懐かしいものがこみあげてくるのであります。

それにしてもブームタウン・ラッツの名キーボーディスト、ジョニー・フィンガーズが日本で活動してるとは知らなかった。まだパジャマを着てるんだろうか。