「Parks and Recreation」鑑賞

アメリカ版「THE OFFICE」のスピンオフか?と長らく話題になっていた新シットコム。実際にはスピンオフではなくて同じプロデューサーによる、モキュメンタリーのスタイルを踏襲した別作品になっている。

舞台はインディアナ州のパウニーという架空の街で、そこの市役所の「公園およびレクリエーション課」のトップであるレスリーは女性初の大統領を目指すほどの野心家だが、周囲の空気が読めないために彼女の熱意はいつも空回りしてばかり。そんなとき建設工事の中止によって生じた巨大な穴のことを知った彼女は、そこを市民が楽しめる公園に改造しようと奮起するが…といった内容。キャストはSNLのエイミー・ポーラーをはじめ、ラシダ・ジョーンズやアジズ・アンサリなどなかなか豪華な面子が揃っている。

「痛い上司」が主人公という点は「THE OFFICE」そのまんま。ただしあちらは狭いオフィスの中での出来事というシチュエーションとモキュメンタリーのスタイルがうまく合っていたのに対し、こっちは屋外のシーンでもやたらズーム&パンが繰り返されるのが気になるかな。頑張るお姉さん系のシットコムとしては「30 ROCK」の足下にもまだまだ及ばないけど、「THE OFFICE」だってパイロットはツマらなかったのが後になって大化けしたわけだから、この作品も早いうちに独自のスタイルを確立させることに期待したいところです。

「KINGS」鑑賞

NBCの新作ドラマ。現代アメリカに絶対君主制があったら…?といった感じの内容で、舞台となるのは架空の国ギルボアの首都シャイロ(露骨にニューヨーク)。そこに一代で王国を築き上げた王のサイラスは国民の大きな支持を集めていたが、他国との戦争が続いたことで国の経済状況は逼迫し、放蕩息子のジャックは隠れゲイであり、サイラス自身も妻との関係がうまくいっておらず愛人との間に隠し子をもうけているなど、王としてサイラスは数々の悩みを抱えていた。そんなある日、戦場で負傷して捕虜になったジャックをデビッドという青年が果敢に救出する。デビッドを気に入ったサイラスは彼を側近として迎え入れるが、宮廷におけるデビッドの存在はさまざまな愛憎劇を生んで行き…というのが大まかなあらすじ。

現代における宮廷ドラマというアイデアは目新しいけど、この架空の国の物語をどこまでリアルに描けるかが作品の出来に直結してるんじゃないですかね。サイラス王を演じるのは「デッドウッド」のイアン・マクシェーンで、「ギャラクティカ」のエドワード・ジェームス・オルモス並みの脂ぎった演技を見せつけてくれる。個人的には彼の狡猾な義弟をディラン・ベイカーが演じているのが嬉しいかな。

NBCがずいぶん宣伝に力を入れた作品で、パイロットは90分の長編だけどあいにく視聴率がふるわず、こないだ時間枠を移されたそうな。よって短期で終了になる可能性大。こういう大作ドラマというのはやはり地上波ではなくケーブル・チャンネルでしか成功できなくなってしまったんですかね。

「SOUTHLAND」鑑賞

こないだ15年の歴史に幕を閉じた「ER」の後番組となる、同じくジョン・ウェルズ製作のTVシリーズ。タイトルから分かるようにロサンゼルスを舞台にした警察もので、制服組やスーツ組の警察官がさまざまな事件に立ち向かって行く群像劇というスタイルは「サード・ウォッチ」に似ているかな。

ウェルズ作品ということでそれなりに凝ったつくりになっているものの、あまり目新しさは感じられない。初めて人を撃った新米警官の話とか、もう何百回もテレビで見たシチュエーションがまた繰り返されているという感じ。それとメインキャラクターの大半が白人で、黒人とヒスパニックがゴロツキ程度の存在として描かれているのが気になる。やっぱね、「ザ・ワイヤー」を観てしまうと他の警察ドラマがとても安っぽいものに見えてしまうのですよ。

NBCはそれなりに力を入れて宣伝するだろうけど、この第1話以上の出来をもった話が続かない限り、あまり長続きしないんじゃないかと思わせられる作品。

コルベアーの例のやつ

ちょっと前に紹介したNASAの宇宙ステーションが名前を募集してた件、見事「スティーブン・コルベアー」が1位の得票数を獲得したらしいぞ!

でもあくまでも最終的な命名権はNASAにあり、モジュールの1号「ユニティー」と2号「ハーモニー」に見合った名前を選ぶということなので結局は無難な名前になりそうな気がする。宇宙に浮かぶ「コルベアー号」なんていい響きだと思うんだがなあ。

「バトルスター・ギャラクティカ」最終回

ついに来たよ最終回。「AVクラブ」では「C」なんて低い評価を得ていたために覚悟して観たんだが、なに、素晴らしい最終回ではありませんか!

すべてを解決するために文字通り「機械仕掛けの神」を持って来たのには賛否両論あるだろうが、変に曖昧な終わり方をするよりかは満足できるかと。スターバックのアレはよくわかりませんが。特に前半は息もつかせぬ展開の連続に圧倒される。それに比べると後半は確かにダレ気味で、特に最後の「XX年後〜」のところは不要だったかもしれないけれど、すべての登場人物が収まるべきところに収まっていったのに文句はありません。

これで5年以上にわたる長い旅が1つの終着を迎えたわけで、テレビ史上に残る大傑作SFシリーズを作り上げたスタッフとキャストには、おつかれさまと言ってあげたい。このあともシリーズの「CAPRICA」やTVムービーの「THE PLAN」などによって「ギャラクティカ」の物語は紡がれていくわけだが、今回ここまできちんとした形で話が終わってしまうと、今さらプリクエルを作る必要はないような気もするけどね。でもこのシリーズ以上に素晴らしいものが出来上がることに期待しよう。

あとあまり関係ないけど、SCI-FIチャンネルってSF番組のみというイメージから脱却するために名前を「SYFY」に変えるんだって?なんかオタクが無理して流行のファッションに身をつつんでカッコつけてるような、悪あがきのようなものを感じてしまうのです。