「IRON MAN: ARMORED ADVENTURES」鑑賞

ずいぶん前から宣伝してたような気がするけど、やっと今度放送されることになったアイアンマンの新作アニメ。90年代にあったやつとちがってCGアニメになってるものの、キャラクターの表情なんかは結構うまく描写されていたりする。

映画版との最大の違いは主人公のトニー・スタークがティーンエイジャーという設定になっていることで、これは対象の視聴者が子供である事を考えれば理解できなくもない。ただ我々アメコミファンにとって「ティーンのトニー・スターク」というのは嫌な思い出がありまして、あれは1996年あたり、90年代初頭に始まった「ヒーローの中の人の交換」というトレンド(スーパーマンの死とか)が終焉を迎えようとした頃、アイアンマンことトニー・スタークは精神を操られた悪者だったというストーリーが突然始まりまして、悪に寝返ったアイアンマンを倒すためにキャプテン・アメリカをはじめとするアヴェンジャーズは過去からティーンのトニー・スタークを呼び出し(なんで?)、両者の戦いにおいて大人のトニーは絶命し、代わりにティーンのトニーがアイアンマンとして活躍することになる…という、かなり強引なヒーローの若返り作戦が行われたことがあったんだよな。これに大してファンは拒絶反応を起こし(アメコミのファンは変化を嫌うのだ)、スパイダーマンの「クローン・サーガ」並みの大失敗になるかと思われたんだが、幸いにもそのすぐ後にマーヴェル最大の“やり直し”イベントである「ヒーローズ・リボーン」が行われたんでティーンのトニーは姿を消し、大人のトニーがしれっとした顔で再登場することになったんだよな。

こんな経歴があるんでネット上ではこのアニメのトニーに対する不満は強いみたいだけど、まあ映画や原作とは別物として割り切って観ればそれなりに楽しめるんじゃないですか。アクション・シーンとかもよく出来てるし。個人的にはやはりウォー・マシーンが出てこないのが不満ではあるが。

「Red Dwarf: Back to Earth」鑑賞

以前にも書いた「レッド・ドワーフ」の10年ぶりの新作(全3話)。ファン待望の作品となるはずだったけど…

これは…

何と言うか…

その…

…まあいい。とりあえずストーリーから先に説明する。舞台となるのはシーズン8の最終話から9年後のレッド・ドワーフ号。あの最終話がクリフハンガーで終わったことにはいっさい説明がなくて、コチャンスキーは何故か死んだことになっておりホリーはシステム損傷のためオフライン状態。残されたリスター、リマー、キャットの3人は相変わらずグータラ生活を送っていたが、次元を自在に移動する巨大イカ生物が船の水源タンクに棲んでいる事が判明し、3人は退治を試みる。それには失敗したものの、イカの触手を切ったあとにイカは別の次元に移動していく。そこに突然(本当に突然)、有能な女性士官のホログラムが現れて、イカの触手を用いて別の次元に通じる穴を開け、そこの地球に行ってリスターのための伴侶を連れ帰り、新たに人類を再興させる計画を提案する。3人はそれに従うことにするが、何故か別の次元ではなく別の現実世界に到着してしまう。そこはいわゆる「現実の地球」であり、リスターたちは自分たちがTVシリーズのキャラクターでしかないことを知って驚愕する。そこで彼らは自分たちの「創造主」であるダグ・ネイラーに会いにいこうとするのだが…という話。

キャストは意外に老けていないし、お互いのかけ合いも上出来でレッド・ドワーフらしさは十分感じられるものの、いかんせん脚本が…。女性士官は突然現れて突然消えるし、あまり面白くない「ブレードランナー」のパロディが延々と繰り返されるし、リスターが自分を演じる俳優本人と出会うような内輪ネタはお寒い限りだし。シリーズが続いていたときにクリスマス・スペシャルとかコミック・リリーフ用特番として公開されたら内輪ネタも面白く思えたんだろうけど、10年間待ち続けたファンに見せられてもねえ。もっと普通にレッド・ドワーフしてる内容にしてくれたほうがずっと嬉しかったんだけど。あとラフ・トラックが無いのは違和感があるかな。特にキャットのジョークが空回りしまくってたような。

そして!前にも書いたが!コチャンスキーを出すんだったら初代を演じたクレア・グローガンを出せよ!クロエ・アネットではなく俺のクレアちゃんを出せ!

この「Back to Earth」の人気次第では新たなシリーズの製作開始も考えられているようだけど、とりあえずダグ・ネイラーが脚本を書き続けるようだったら出来は期待できそうにないな。あーあ。

下は若かりし頃のクレアちゃん(はぁと)。

コルベアーの例のやつ、決着編

The Colbert Report Mon – Thurs 11:30pm / 10:30c
Space Module: Colbert – Sunita Williams
colbertnation.com
Colbert Report Full Episodes Political Humor NASA Name Contest

スティーブン・コルベアーがNASAのモジュールに自分の名前をつけようとしていた件、結局のところNASAの裁量により「トランキリティー」という無難な名前になってしまったそうな。でも代わりとして、モジュールの中に積み込まれるルームランナーに「Combined Operational Load Bearing External Resistance Treadmill (COLBERT)」という名前をつけてもらえたんだとさ。まあ無難な決着のつけかたかな。

ちなみにこの件、日本のTechnobahnなるサイトがアフォな誤訳に基づいた完全なるフライング記事を数日前に出していたんだよな。”I certainly hope NASA does the right thing,” said Colbert. “Just kidding, I hope they name it after me.”(NASAがまともな命名をしてくれることを望みます…なんてウソ。私の名前をつけてくれればいいのに)という文章を、どうやったら「確かに、NASAが正しい決定をすることを期待していましたが、私の名前を命名って、冗談でしょ」なんていうヴァカな訳文にすることができるんだろうね?

「HARPER’S ISLAND」鑑賞

「スクリーム」と「そして誰もいなくなった」の合体作品という触れ込みの、CBSによる全13話のミニシリーズ。

舞台になるのは7年前に猟奇殺人が起きた、シアトルの沖合にある小さな島。そこへ結婚式のパーティーのためにやってきた20数名の男女が何者かによってサクサク殺されていくというのがプロット。

どうもCBSはこれを疑似リアリティー番組として売り出したいらしく、例によって「次の犠牲者は誰でしょう?」的なコンテストを実施したり、ウェビソードを製作したり、しまいにはiPhoneアプリを公開したりとずいぶんな力の入れようなんだけど、肝心の話がツマらないのよ。どんどん減っていくとはいえ出演者が多すぎるし、みんな似たような顔で誰が誰だかよく分からないし(1名を除きみんな白人)。それと犠牲者の殺され方がやけに派手で、船のスクリューにつながれて細切れにされたり、3秒くらいで体を真っ二つにされたりしてて、こういうのを見ると犯人はホッケーマスクをかぶった大男とか宇宙から狩りにやってきたエイリアンかと思うのですが、どうもそうではないらしい。殺され方が大味すぎてサスペンスが欠けてるんだよな。せめてケヴィン・ウィリアムソンに脚本を書かせれば良かったのに。あの人だったらティーンの独創的な殺され方の1つや2つはまだ考えつくことが出来ただろうから。

しかしこういう狭い土地を舞台にしたサスペンス作品を観ると、いかに「ツイン・ピークス」におけるムードの盛り上げ方が天才的であったかを実感させられますね。

ドクター・フー「PLANET OF THE DEAD」鑑賞

BBCのiplayerって前から字幕機能って付いてたっけ?おかげで視聴がかなり快適になったのでございますよ。

今年4つ製作されるスペシャル番組の第一弾で、今回のコンパニオンは「バイオニック・ウーマン」のリメーク版に出ていたミッシェル・ライアン。彼女は貴族出身のスゴ腕の泥棒という結構アレな役柄で、博物館から財宝を盗み出したのでバスに乗って逃亡しようとしたところ、ワームホールの調査をしていたドクターと乗り合わせることに。そしてバスはその他の乗客を乗せたままワームホールに吸い込まれてしまい、ドクターたちは砂だらけの惑星に到着する。地球へ帰る方法を模索するドクターだか、彼らのことを何者かが監視していた…というのが主なプロット。

ナップザックからシャベルやハンマーなどを次々と取り出す今回のコンパニオンはちょっと出来過ぎのような気もしなくはないが、まあ今までの「普通の女の子」タイプとは違ってそれなりに斬新かも。それに美人のコンパニオンなんてシリーズ3以来ですからね。話の展開はシリーズ4の「Midnight」のほか「ピッチ・ブラック」や「飛べ!フェニックス」に似ているという声もあるけど、危機が迫るなかで砂漠から脱出しようとする光景はなかなか迫力があって、それなりに楽しめる内容になっている。難点があるとすればUNITが登場するのにマーサが出てこないことや、リー・エヴァンス演じるUNITの科学者があまりにも「底抜け大学教授」っぽいことか。特に終盤は真剣さとユーモアのバランスがちょっと崩れてるんだよな。

年末に起きるであろうドクターの死や「4回ノックする者」(マスターか?)の帰還が示唆されたりと、今後の話につながる伏線もちゃんと張られており、次回(8月?)のエピソードが待ち遠しい限り。デビッド・テナントがドクターを演じるのがあと3回だけというのはちょっと寂しい気もしますね。