基本的には犯罪ものというよりブラックなコメディで、妻子に金を残すため麻薬ビジネスに手を染める中年男の悲喜劇がうまく描かれている。似たような設定のドラマに、住宅地でマリファナの売人をやってる主婦が主人公の「WEEDS」があるが、あれよりもっと滑稽な感じ。不治の病を知って吹っ切れる中年男というプロットは決して新しいものではないものの、「服が薬品臭くなるから」ということでパンツ一丁になり、化学の知識を生かしてめちゃくちゃ高純度のアンフェタミンを精製してしまうウォルターの姿は非常に痛快。ウォルターを演じるブライアン・クランストンは「マルコム in the Middle」のパパさんを演じてた人だが、あのときの脳天気なイメージをかなぐり捨てて、ウォルターの悲哀を熱演している。