スティーブン・コルベアー 対 ジョージ・ルーカス

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こないだ放送開始1周年を迎えた「コルベアー・レポー」だが、2ヶ月くらい前から番組中で「グリーンスクリーン・チャレンジ」という企画をやっていた。これは何かというと特撮用のグリーンスクリーンの前でコルベアーが「スター・ウォーズ」よろしくライトセイバーをブンブン振り回してる映像を公式サイトで提供するから、それに特殊効果をつけて送ってね、という視聴者投稿型の企画。

提供されてる映像があまりにもショボい(グリーンスクリーンが背面全部を覆っていなかったりする)ので、あくまでも小ネタとしての企画だろうと思ってたら、実に豪勢な特殊効果がつけられた映像が続々と投稿されるようになってしまった。最近は家庭用のコンピューターでも立派なものが作れるんだなあ、と感心すると同時に、世の中にはヒマな連中がいるなあと思うことしきり。

しかも最優秀作品を決定する先週のエピソードでは、ジョージ・ルーカスその人が登場して自分の(つうかILMの)作品を披露したうえ、最後にはコルベアーとライトセイバーで決闘するという大サービスまで見せてくれた。おお、何かカッコいいぞルーカス。普通だったら著作権侵害とかでかみつきそうなもんだけど、ここまで自分の作品のパロディに寛容なのは良いことだよね。

「BATTLESTAR GALACTICA」シーズン3開始

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いよいよ始まったシーズン3。

この新「ギャラクティカ」は9/11テロおよびその後の世界の混乱がストーリーの根底に反映されているわけだが、シーズン3の第1話は明らかに占領下のイラクのアレゴリーになっていた。占領軍と反乱軍、捕虜の拷問、同胞の民によって構成された特高警察、そして自爆テロなどなど。イラクと違う点があるとすれば、占領されているのが人間(=アメリカ)だということかな。ちょっと比喩が露骨すぎる部分もなくはないけど、うまくSFの要素で包むことによって、緊迫感あふれるストーリー展開をつくることに成功している。

このシーズンもずっと、相変わらず暗い話が続いてくんだろうな…。毎回ろくなことが主人公たちには起きないと知りつつも観ずにはいられないのが「ギャラクティカ」の魅力なんだけどね。どうやら「ディープ・スペース・ナイン」でも屈指のエピソード「In The Pale Moonlight」を書いたマイケル・テイラーがライターとして加わったそうなので、やや中だるみするところのあったシーズン2を超えるシーズンにして欲しいところです。

それにしてもアポロの腹は…。

「LEGION OF SUPER-HEROES」鑑賞

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前にも書いた「リージョン・オブ・スーパーヒーローズ」のアニメ版が放送されたので観てみる。

思ったより悪くなかった。

キャラクターデザインがブルース・ティム風でないのは残念なとこだけど、「ティーン・タイタンズ」のおぞましいマンガ調よりは数倍マシだし、キャラクターの性格設定がちゃんとしてるのでけっこう楽しめる内容になっている。ここらへんが同じく最近始まったアニメ版「ファンタスティック・フォー」との違いですかね。あっちは相変わらずキャラクターの魅力を理解できてなかったから。FFは若造の集まりなんかじゃなくて、家族なんだよ!

ちなみに「LSH」とくればリーダーは普通「スーパーボーイ」になりそうなもんだが、大人の事情(スーパーボーイの著作権はちょっとグレーなところにあるのだ)で「スーパーマン」と作品内では呼ばれている。

とりあえず今後の展開を楽しみにできるくらいの出来なんだが、やっぱりティム絵による「スーパーガール&LSH」が見てみたかったなあ。せっかくJLUでそのためのエピソードが作られたってのにさ。

「STUDIO 60 ON THE SUNSET STRIP」鑑賞

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アメリカでは秋のドラマシーズンが始まって新作が目白押しなのですが、いちいちチェックしてる気力も時間もないので、とりあえず「HOUSE」と「ギャラクティカ」があればいーやー、という気分なのです。そういえば「TORCHWOOD」もイギリスでそろそろ始まるんだっけ。

でも「ザ・ホワイトハウス」(俺この邦題嫌いだ)こと「WEST WING」のクリエーター、アーロン・ソーキンが手がけた新作ドラマ「STUDIO 60 ON THE SUNSET STRIP」がやけに評判いいのでパイロットをとりあえず鑑賞してみる。「WEST WING」が政界の裏側を扱った作品だったのに対しこちらはアメリカのテレビ業界を取り上げていて、「サタデー・ナイト・ライブ」まがいの老舗コメディ番組「STUDIO 60」の製作現場を舞台に、テレビ業界の裏側を風刺するような内容になっている。老練プロデューサ−がキレて、最近のテレビについて生放送のカメラの前で文句をブチまける冒頭のシーンなんかはシドニー・ルメットの「ネットワーク」そのまま。

4年ぶりに現場に復帰して番組を立て直そうとするプロデューサーと作家として、「WEST WING」のブラッドリー・ウィットフォードと「フレンズ」のマシュー・ペリーがそれぞれ主演。でも個人的にはそんなのどうでもよくて、むしろ脇役にD・L・ヒューリーとかネイト・コードリーといった人たちがいるのがツボ。蛸博士の妻ことドナ・マーフィーがなぜかほんのチョイ役で出てた。

「WEST WING」の特徴だった怒濤のごときセリフ量と、凝ったセット内を動き回るカメラのスタイルは健在。かなり集中して見ないと話についていけないので、観てて疲れるところもいっしょ。あの番組がアメリカの政治システムについてそれなりの知識がないと理解しにくいところがあったのと同様に、「STUDIO 60」もアメリカのテレビ業界についてある程度のことを知っとかないと(「700クラブ」とか)、分かりにくい部分が多々あるかも。

第3の主役として放送局の新人社長を演じるアマンダ・ピートに知性のカケラも感じられないのが致命的な欠点だが、手堅い作りで見応えのある作品ではあるので、今後もしばらくチェックしてみようかな。

「プラスチックマン」 パイロット版鑑賞


米カートゥーン・ネットワークが発注したとされる、アニメ版「プラスチックマン」のパイロット映像がユーチューブに流出してたのでさっそく観てみる。

ジャック・コールの原作のスラップスティックさが出ていて、なかなかよい出来。10分くらいの長さなので、ダレずにテンポの速い展開になっているのもいい。後半のドタバタさは「レン&スティンピー」(さらには杉浦茂のマンガ)を彷彿とさせるところがあるかな。唯一の難点は、プラスチックマンの上司のオヤジがなんか面白くないところか。原作通りにウージー・ウィンクスを出せばいいのに。そういえばワショウスキー兄弟もむかし映画化する予定で脚本を書いてたんだよね。

こないだの傑作「AMAZING SCREW-ON HEAD」もそうだったけど、こうしたパイロット版はいつになったらシリーズ化が始まるんだろう。