「AWKWARD.」鑑賞


MTVの新作シリーズ。

ジェナはシニカルで友達の少ないティーンエイジャーだったが、以前から好きだった体育会系のマッティが自分に興味があることを知り、2人はサマーキャンプで初体験を済ませる。しかしそれ以来マッティとの仲は進まず、むしろ彼はジェナを遠ざけるようになっていた。気分を害したジェナはバスルームでアスピリンを飲もうとしたら転んで腕を骨折してしまう。しかも周囲に薬やカミソリが飛び散りバスタブにドライヤーが突っ込んだことで、それを見た両親は彼女が自殺を試みたのだと勘違いしてしまう。この話は学校の同級生のあいだにも伝わり、さらに骨折した手が派手にプラスターで固められたことから、ジェナは一夜にして学校の注目の的になってしまう。しかし彼女はこの状況にもめげず、逆にそれを利用して今までの生活を変えようとするのだが…といったようなプロット。

まあ典型的なアメリカのティーンの高校生ものといった感じで、ネクラでシニカルな主人公(ナレーションつき)、ちょっとアホな親友、愚鈍な体育会系のイケメン、イヤミなチアガール部隊など、前にもどこかで観たような連中がたくさん出てきまっせ。アメリカの高校って本当にこんな人たちばかりなのかね?

でもジェナを演じるアシュリー・リッカーズっていう娘が何ともいえない雰囲気を醸し出しているのは良かったな。ティーンの頃のクリスティーナ・リッチみたいな絶妙なムッチリ感があって目つきも怪しいし、ゴスではないんだけど暗くて性格が曲がってそうなジェナにぴったりはまっている(メークに負うところも大きいんだろうが)。これからさらに有名になりそうな役者かも。

主人公がこれから何をしていきたいのかが分かりにくいところが難点だが、他のMTVのシリーズよりも楽しめる出来でしたよ。

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Awkward., MTV Shows

MTVの動画って日本からでも観れるのか。

「TORCHWOOD: MIRACLE DAY」鑑賞


ついに始まった第4シリーズ。今回はアメリカのStarzとBBCの共同製作ということで多分にアメリカナイズされた内容になっているが、第1話を観た限りでは非常に楽しめる出来になっていた。

ある日突然、世界中で誰もが死ななくなるという現象が発生する。薬物を注射された死刑囚や交通事故に遭った人までもが、死ななくなってしまったのだ。メディアはこれを「奇跡の日」と呼んで大々的に報じるが、それは地球がやがて人間でいっぱいになってしまう可能性も示していた。そしてこの現象とトーチウッドのあいだに何か関係があると考えたCIAのエージェントはウェールズへ直行し、今では母親となって夫のリーズとともに隠遁生活を送っていたグウェン・クーパーのもとへと向かうが、そこに謎のヘリが現れてグウェンたちを襲撃する。そんなグウェンを救ったのは地球に還ってきたキャプテン・ジャック・ハークネスだった。こうして再結成したトーチウッドはCIAの要請により強制的にアメリカへ行くことになったのだが、地球上の人間がみな不死になった一方で、もとから不死身だったジャックは自分の再生能力が失われたことに気付くのだった…というのが第1話のプロット。

ご存知のように第2〜第3シリーズにかけてメンバーの大半がいなくなったため、前回に引き続き登場するのはジャックとグウェンとリーズのみ。あとグウェンの元同僚とか両親がちょっと出てるくらい。アメリカ勢の新キャラクターとしてはメキ・ファイファー演じるCIAのエージェントや、ビル・プルマン演じる死刑囚などなど。後者は今回の悪役になるのかな。

人々が死ななくなるといっても無敵になるわけではなく、以前のジャックみたいな驚異的な再生能力を持つわけでもないので、ケガしたらケガしたまんまというのが大きなポイントで、重傷を負って首が切断された人でも生き続けるという描写がされている。あとBBCよりもStarzのほうが規制が緩いので「濃厚な男同士のセックス」が後で出てくるそうですが、それはまあいいです。相変わらずラッセル・T・デイビスはやおい趣味に走るよな。

全体的に前作「Children of Earth」のようなダークで不気味な雰囲気を持ったものになっているが、今回は予算が増えたのかアクションシーンが派手で、特に赤ん坊を抱えたまま銃を乱射し、しまいにはバズーカまで撃つグウェン姐さんがとてもカッコいいのですよ。グウェンが頼もしく思えたのって今回が初めてかもしれんな。相変わらずブスだけど。

今回は全10エピドードということで第3シリーズの2倍の長さになり、話をタイトなものにしたことで大傑作となった「Children」の出来に匹敵できるのか不安が無くはないですが、第1話から察するにかなり期待はできそうだ。

「ALPHAS」鑑賞


Syfyチャンネルの新シリーズ。

進化の常識を覆すような能力を持った新しいタイプの人間が現れるようになり、アメリカ政府は彼らを「アルファ」と呼んで、リー・ローゼン博士のもとに集めて彼らの研究を行っていた。ローゼン博士の研究所にはアドレナリンを放出することで怪力を発揮できる男性や、人を暗示にかけられる女性、五感が非常に発達した少女、そして電磁波を視覚化して観ることのできる少年という4人のアルファが揃っていた。そして驚異的な射撃能力によって囚人が暗殺されるという事件が起き、彼らはこのスナイパーがアルファに違いないと考えて彼の確保に動くのだが、その裏では自分たちの能力を悪事に使おうとする闇のアルファたちの陰謀が動いていて…というようなプロット。

まあ「HEROES」とか「NO ORDINARY FAMILY」に続く、普通の人たちがスーパーパワーを持ったらどうなるかという、ここ数年流行っている内容の番組の1つという気もしなくはない。でも第1話は「FAMILY」よりも面白いし、「HEROES」みたいに話が変に複雑になることもなく、もうちょっと気楽に楽しめるアクション番組になるみたい。この手のシリーズだとイギリスの「MISFITS」が面白いらしいですが俺は未見。

この番組のいちばんの強みは、プロフェッサーXのごときローゼン博士の役をデヴィッド・ストラザーンが演じてることじゃないですかね。何やっても基本的に外れのない役者だし、彼がいることで話に重みがついているような。眼光の鋭い彼が好々爺っぽい博士を演じてるのは少し意外でしたが。

「ギャラクティカ」のレベルには遠く達していないとはいえ、今後の展開によっては結構楽しめるシリーズになるかもしれない。

「Necessary Roughness」鑑賞


USAネットワークの新作シリーズ。実話をもとにしてるらしい。

ロングアイランドに住むダニエルは優秀な資格をもった心理セラピストだったが、ティーンの子供を2人抱えていたため主婦業に力を入れ、余った時間で自宅で顧客のセラピーを行っていた。ところが夫が浮気をしていることを発見した彼女は夫を家から追い出し、1人で子供たちを育てることになる。そして気分転換に友人と出かけたバーで彼女はプロのフットボールのチームのスタッフにナンパされ、そのまま彼と恋仲に。そして彼にセラピストとしての腕を認めてもらった彼女はチームのセラピストとして招聘され、パスボールを落としてばかりの選手のセラピーにあたるのだが…というような話。

荒くれ者ばかりのフットボール選手たちを細腕のママさんがケアしてあげる、というギャップを楽しむべき番組なんでしょうが、どうもそこらへんがうまく描かれてないんだよな。主人公のダニエルは家庭でも仕事でもフラストレーションがたまって怒鳴ってばかりだし、どこらへんが優秀なセラピストなのかいまいち分かりにくい気がする。第1話でも選手の話を聞いているうちにいつの間にか選手が改心していたような。

そして主人公が目つきの厳しいオバさんだというのが個人的にどうもダメでして、話のなかでは年下のスタッフにナンパされたり、選手に「いようセクシー!」なんて言われたりするんだが、いやーちょっとそれはないんじゃないですか。ダニエルを演じるカリー・ソーンって、「ザ・ワイヤー」でマクノルティの元妻を演じてた人か。あっちも気の強い奥さんの役だったな。USAネットワークってどの年齢層がターゲットなのか知らないけど、オバさんが主人公のシリーズってどのくらい需要あるんだろう?

第1話は例によって長めの尺なので選手が改心するまでがそれなりにきちんと描かれてるけど、今後はどういう展開になるんだろうね?1話ごとに異なる選手を相手にしていったらすぐネタ切れになるだろうに。最近のUSAネットワークはどうもピンとこない作品ばかりを世に出しているような気がする。

「FALLING SKIES」鑑賞


インベイジョンものをもういっちょ。TNTの新作シリーズで、プロデューサーにはスティーブン・スピルバーグや「JUSTIFIED」のグラハム・ヨストなどが名前を連ねている。主演は「ER」のカーター君ことノア・ワイリー。

舞台となるのはエイリアンが地球を侵略し、人類の90%近くが虐殺されたあとのアメリカ。僅かに残った人類はレジスタンスを結成し、食物などを探しながらエイリアンへの抗戦を行っていた。ボストンで歴史学者をしていたトムはその知識を見込まれて300人ほどのグループの副リーダーに任命され、2人の息子とともに過酷な世界での生き残りを図るが、侵略以来行方不明になっていたもう1人の息子がエイリアンの捕囚になっていることを知り、いつか彼を救い出すことを誓うのだった…というような話。

エイリアンの侵略から半年たったところから話が始まるため、エイリアンの総攻撃などといった派手なドンパチは(今のところ)あまり出てこない。上の画像にある「第9地区」を彷彿させるような巨大建造物もチラと見せられるだけで、あとは廃墟で食べ物を探す人間たちの姿が描かれるといった、ビジュアル的には比較的地味なものになってるかな。

そして残された人類が生き残ろうとするさまは「ジェリコ」や「ウォーキング・デッド」に似ているかも。武器を持った者と一般市民とのいざこざとか、略奪をしている荒くれ者たちとの駆け引きなんてのも「ジェリコ」とかで既に扱っていたような。そして主人公はアメリカの独立戦争についての知識を駆使してレジスタンスを率いようとするんだが、そこがちょっと衒学的になっているというかストーリーにうまく組み込まれてない感もあった。

「ギャラクティカ」のようなバリバリのSFを期待すると肩すかしをくらうかもしれないが、今後の展開が面白くなる可能性はある作品。スピルバーグが絡んでいるので、いずれ日本でも放送されたりするんじゃないでしょうか。